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» 2020年06月10日 10時00分 公開

無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(2):FreeCADの定番編集コマンドを使ってみる (7/7)

[小林由美,MONOist]
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円状や直線状にフィーチャーを並べる「回転パターン/直線パターン」

 まず、形状を円形に複写する「回転パターン」だ。今回は、図22のような形状を用意しておき、小さい円の柱を回転複写する。やはり、下にある大きな円のベース形状がないと、回転複写ができない。小さな円の「Pad」(押し出し)を選び、「円状のパターン形状を作成」をクリックする(図40)。

図40 この形状で回転複写する 図40 この形状で回転複写する [クリックで拡大]

 すると、図41のようなプレビューが表示される。

図41 回転パターンのプレビュー表示 図41 回転パターンのプレビュー表示 [クリックで拡大]

 パラメータウインドウの「個数」を変えると、その個数を、均等な角度で自動的に割り付けてくれる。「角度」を小さくすれば、その角度の範囲のパスで形状が配置される。「軸」もいろいろ選べるが、ここではデフォルトで選択されている「通常のスケッチ軸」以外にすると、円のベース形状から離れてしまうため、エラー(プレビューが赤くなる)になる。完成したフィーチャーは「PolarPattern」という名前でフィーチャーツリーに表示される。

 同様に「ポケット」(穴)も複写できる(図42)。

図42 穴の回転パターン 図42 穴の回転パターン [クリックで拡大]

 さらに、直線パターンも同じ要領でできる。複写したい形状を選んだ後に、「直線状のパターン形状を作成」を選択する(図43)。

図43 「直線状のパターン形状を作成」 図43 「直線状のパターン形状を作成」 [クリックで拡大]

 今回は、「長さ」で直線パターンの開始から終わりまでの長さを設定し、「回数」でパターンの数を定義する(図44)。設定数に応じて自動的にピッチが均等に割り振られる。「方向」は「水平スケッチ軸」(横にパターンができる)が選ばれているが、ここも変更すれば、パターンができる方向が変わる。フィーチャーツリーに表示されるフィーチャー名は「LinearPattern」である。

図44 直線パターンのプレビュー 図44 直線パターンのプレビュー [クリックで拡大]

 なお、複写パターンを丸ごと使った複写パターンはできないようだ(図45)。また、縦横の2軸を選んでの直線パターン作成は行えない。

図45 元のPad(押し出し)しか選べない…… 図45 元のPad(押し出し)しか選べない…… [クリックで拡大]

 そこで登場するのが「マルチ変換による形状を作成」だ(図46)。

図46 「マルチ変換による形状を作成」 図46 「マルチ変換による形状を作成」 [クリックで拡大]

 まず、先ほどのPadを使って、垂直軸方向のパターンも作っておく(図47)。

図47 追加の直線パターンを作る 図47 追加の直線パターンを作る [クリックで拡大]

 何と、分かりづらいことに、パラメータウインドウで機能が隠れてしまっている……。「配置変換」のウィンドウの中を右クリックすると、図48のようなメニューが出現するので、ここでは「直線状パターンを追加」を選ぶ。

図48 これは分かりづらい…… 図48 これは分かりづらい…… [クリックで拡大]

 すると、このようにパターンを使った複写が行える(図49)。フィーチャー名は「MultiTransform」となる。この機能は、円と直線のパターンを複合させることもできる。

図49 直線パターンを使った複写ができた 図49 直線パターンを使った複写ができた [クリックで拡大]


 以上、今回は3D CADの定番編集コマンドであるミラー複写/反転、回転押し出し、スイープ、ロフト、回転パターン、直線パターンの機能を順に紹介した。次回は、複数の部品を組み合わせるモデリング(アセンブリ)などについて紹介する予定だ。(次回に続く

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