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» 2020年07月07日 10時00分 公開

DaaS:VDIの課題を克服した「DaaS」が設計開発エンジニアの働き方を変える

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い急速にテレワークの採用が進んでいる。このテレワークを支える主要システムとして注目されるVDI(仮想デスクトップ環境)だが、設計開発エンジニアの業務には思うように浸透していなかった。この状況を一変させようとしているのが、SCSKが提供するDaaS(Desktop as a Service)「Workspot Cloud VDI」である。

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設計開発部門のVDI導入を妨げる3つの課題

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による緊急事態宣言が発令され、政府は密閉、密集、密接の“3密”に象徴される人との接触機会を削減すべく、企業に対して出勤者を最低7割削減することを求めた。これに伴い急速に導入が進んでいるのがテレワークであり、その主要システムの1つであるVDI(仮想デスクトップ)の需要も高まっている。

 その後、緊急事態宣言は徐々に解除されたものの、COVID-19に関しては今後も第2波、第3波の感染拡大が危惧されている。ある意味で新型コロナウイルスと人間が共存していかなければならない“Withコロナ”や“ニューノーマル”ともいわれる時代に向けて、テレワークは当たり前の働き方として定着していくことになりそうだ。

 そしてテレワークが求められているのは、一般的なオフィスワーカーだけでなく製造業の設計開発部門のエンジニアも全く同じである。

SCSKの徳田日出海氏 SCSK プラットフォームソリューション事業部門 ITエンジニアリング事業本部 営業推進部 第三課の徳田日出海氏

 とはいえ営業やマーケティング、経営企画、総務、経理などの部門と比べ、設計開発部門のVDI導入はこれまで思うように進まなかった経緯がある。SCSK プラットフォームソリューション事業部門 ITエンジニアリング事業本部 営業推進部 第三課の徳田日出海氏は、「設計開発業務で利用するワークステーションは内部構造が複雑なため、VDIで提供することにはさまざまな困難がありました」と語り、3つの課題を示す。

 1つ目は「コスト」だ。設計開発業務で用いられているワークステーションやアプリケーションに対応したVDIエンジン(コントロールプレーン)は、ハードウェアとソフトウェアが密接に関連し合った構造をとるため設計や管理が困難で、そのぶんコストが高止まりする。

 2つ目は「パフォーマンス」。3D CADや解析シミュレーションなどの高負荷アプリケーションを実行するワークステーションにとってパフォーマンスは絶対的な要件だが、VDIの初期導入時におけるサイジング不足など設計ミスがあると当然のことながら期待通りのパフォーマンスは発揮されない上に、後からリソースを追加することも難しい。

 そして3つ目になるのが「運用が難しい」ことだ。通常の占有型のワークステーションと異なり、ワークステーションVDIを安定的に運用していくためには、仮想化基盤やネットワークに関する専門知識とスキルが不可欠なのだ。

ワークステーションVDIの課題 ワークステーションVDIの課題(クリックで拡大)

複雑だった従来型VDIのアーキテクチャをシンプル化

SCSKの宮田有二氏 SCSK プラットフォームソリューション事業部門 ITエンジニアリング事業本部 営業推進部 第三課の宮田有二氏

 SIベンダーとして1969年から歴史を重ね、製造業に対しても豊富なシステム構築や運用の実績を有するSCSKは、これらのワークステーションVDIの課題を解決する、クラウドを活用したDaaS(Desktop as a Service)として「Workspot Cloud VDI」を提案している。

 Workspot Cloud VDIは、大手仮想化ソフトウェアベンダーであるVMware社やCitrix社の出身者が集まり、2012年に米国で創業したベンチャーのWorkspotが開発したサービスだ。SCSK プラットフォームソリューション事業部門 ITエンジニアリング事業本部 営業推進部 第三課の宮田有二氏は「Workspotは、構築と管理が非常に困難だったワークステーションVDIのコントロールプレーンをクラウドサービス化する技術を開発しました。これによって、従来の複雑なVDIアーキテクチャを驚くほどシンプルに変えたのです」と語る。

Workspotのコア技術 Workspotのコア技術(クリックで拡大)

 このコア技術を基に、クラウド化をさらに一歩進めたのがWorkspot Cloud VDIである。コントロールプレーンだけではなくデータプレーンも含めてクラウドサービスとして提供するもので、自社内に仮想基盤を用意する必要は一切なくなる。まさに、仮想デスクトップがインフラとして提供されるVDIではなく、サービスとして利用できるDaaSというわけだ。

「Workspot Cloud VDI」の5つの特長

 ここからはWorkspot Cloud VDIの5つの特長を見ていこう。

 1つ目は、従来のVDIでは難しかったスモールスタートが可能であるとともに、ほぼ無限といえるほどスケーラブルに拡張できることだ。テレワークを行うエンジニアの側で、特別な設備やソフトウェアを準備する必要はなく、標準的なPCがあればWorkspot Cloud VDIのワークステーション環境につなげられる。

 また、少人数から利用可能であり、ライセンスを追加するだけで数千、数万ユーザー規模まで拡張できる。さらに、従来のVDIでは環境構築に数カ月かかっていたが、Workspot Cloud VDIでは最短2週間で利用を始められるのだ。今後またCOVID-19のような感染症のパンデミックや大規模な自然災害が発生した際にも、エンジニアを迅速にテレワークに移行して事業を継続することができる。

 2つ目は、VDIの課題の1つに挙がっていたパフォーマンスである。ユーザーの数が増えても個々のパフォーマンスが落ちず、個々のユーザーには占有の1台が割り当てられるため、GPUを占有できる。ユーザーが増えても、パフォーマンスに影響しないのだ。

 3つ目はマルチデバイス対応だ。PCの他に、Macintosh、iPhone/iPad、Androidスマートフォン/タブレットで利用できる。これらの端末にクライアントソフトをインストールし、インターネットに接続できる環境さえあれば、すぐにWorkspot Cloud VDIを利用することができる。

 4つ目は、DaaSで多く見られる従量課金制ではなく固定料金制を採用していることだ。Workspot Cloud VDIの価格は利用データ量に比例して価格が上昇することはない。このためコストの試算も容易で、資産化の必要もない。

 5つ目はセキュリティである。クライアント端末側に一切データを残さないので、企業にとって最も重要な機密である設計データを社外に持ち出されてしまうリスクがない。このため、設計開発エンジニアを安心してテレワークに移行させられるのである。

 なお、Workspot Cloud VDIは、仮想デスクトップのスペック別にメニューが用意されている(下図参照)。国内新リリースのAMD GPUを搭載したNVv4インスタンスを採用しており、製造業CADユーザー向けのメニューが充実しているのが特長だ。グラフィックボードを搭載したワークステーションを利用しているユーザーは、このメニューを選べばよい。クラウド上で動かしているとは思えないほどのパフォーマンスをユーザーは体感できる。利用する前は、GPUモデルを選択していたが、使ってみてスペックを下げて利用するユーザーも少なくない。

「Workspot Cloud VDI」のメニュー 「Workspot Cloud VDI」のメニュー(クリックで拡大)

 また、利用できるアプリケーションについても、AUTODESKやSOLIDWORKSなどの設計開発で広く用いられているツールを筆頭に、主要なAEC(Architecture, Engineering & Construction)アプリケーションに対応している。

Windows環境との親和性が高い「Microsoft Azure」をデータプレーンに

 もう1つのWorkspot Cloud VDIの重要な特長として挙げられるのが、クラウドプラットフォームの拡張性だ。Workspot Cloud VDIは「コントロールプレーンだけではなくデータプレーンも含めてクラウドサービス化した」と先ほど述べたが、実はコントロールプレーンとデータプレーンは同じクラウド上で運用されるわけではない。

 コントロールプレーンはWorkspot社がクラウドサービスとして提供するのに対し、ユーザーごとのデータプレーンはマイクロソフトのクラウド「Microsoft Azure」上に実装されるのである。

「Workspot Cloud VDI」の構成 「Workspot Cloud VDI」の構成(クリックで拡大)

 徳田氏は「エンタープライズ向けのクラウドであるMicrosoft Azureは多くの製造業でも使われている実績があり、Windows環境との親和性が高い点でもアドバンテージがあります。また、設計開発部門のエンジニアといえども3D CADや解析シミュレーションなどのアプリケーションだけを利用するわけではなく、例えばドキュメントを作成する際には『Office 365』なども利用します。これらの点を含めて、マイクロソフトが運営するパブリッククラウドならではの使い勝手の良さを重視し、WorkspotはMicrosoft Azureを選定したと聞いています」と説明する。

 例えば、ユーザー独自のMicrosoft Azure環境にファイルサーバやアプリケーションサーバを立ち上げた場合、「VNET Peer(仮想ネットワークピアリング)」と呼ばれる接点からマイクロソフトの高速なバックボーンネットワークを介してWorkspot Cloud VDIのデータプレーンと接続することができる。宮田氏は「VDIに起こりがちな通信遅延の問題を最小限に抑え、ワークステーション本来のパフォーマンスを引き出すことができます」とこの連携構成のメリットを訴求する。

まずはPoCで実際のメリットとパフォーマンスを確認

 このようにWorkspot Cloud VDIは、非効率になりがちだった従来のワークステーションVDIとは異なり、テレワークを行うエンジニアに対しても高度なセキュリティの安全性とともに、社内で業務を行うのとそん色ないハイパフォーマンスと利便性を提供するDaaSとして、生産性を向上させるのである。

 Workspot Cloud VDIだが、実際に使ってみなければ、その多くのメリットやパフォーマンスを実感できないのも事実だ。先に紹介したメニューのうち、どのモデルが誰の業務にマッチしているのかも、実際に使ってみてからでなければ判断はつきにくい。

 そこでSCSKは、実際にユーザーが利用する環境においてWorkspot Cloud VDIを検証するPoC(概念実証)を推奨しており、サポート体制も整えている。Microsoft Azureやネットワークの要件確認からVDIの環境構築、Workspot Cloud VDI利用方法のレクチャー、利用開始までSCSKのエンジニアの一貫したサポートを受けることができ、PoC期間も60〜90日と余裕をもって設定されている。

 さらにSCSKは無償で利用できるPoCプランも用意している。「従来のVDIとは異なるDaaSとしての良さをぜひ体験していただきたい」(徳田氏)という。

新たなワークスペースの創出も可能に

 今回のCOVID-19への対応では、設計開発部門の在宅勤務をどのように実現するかが課題になり、あらためてVDIに注目が集まった。しかし、Workspot Cloud VDIとMicrosoft Azureを組み合わせたDaaSであれば、一時的な在宅勤務対応にとどまらず、恒久的な対策として新たなワークスタイル変革を実現するソリューションになるのはないだろうか。海外拠点やサプライヤーなどの社外ユーザーとシームレスに連携して設計開発を推進する新たなワークスペースの創出も可能になる。

「Workspot Cloud VDI」と「Microsoft Azure」が提供する新たなワークスペース 「Workspot Cloud VDI」と「Microsoft Azure」が提供する新たなワークスペース(クリックで拡大)

 設計開発部門の働き方改革にとどまらない可能性を有するWorkspot Cloud VDIを、この機会に採用を検討してみてはいかがだろうか。

SCSKの徳田日出海氏(左)と宮田有二氏(右) 「Workspot Cloud VDI」の展開を推し進めるSCSKの徳田日出海氏(左)と宮田有二氏(右)

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アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2020年8月6日