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» 2020年06月25日 06時30分 公開

自動車メーカー生産動向:生産台数0台の地域も、日系乗用車メーカーの4月振り返り (1/2)

日系乗用車メーカー8社の2020年4月のグローバル生産実績は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響により国内、海外ともに8社全てが前年割れとなった。グローバル生産台数は8社全てが前年同月比で半減以上と、3月に比べ減少幅はさらに拡大。COVID-19が自動車生産に甚大な影響を及ぼした。

[MONOist]

 日系乗用車メーカー8社の2020年4月のグローバル生産実績は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響により国内、海外ともに8社全てが前年割れとなった。8社全てが前年同月比で50%以上減少し、3月に比べ減少幅はさらに拡大。COVID-19が自動車生産に甚大な影響を及ぼした。

 一方で中国は前年を上回るペースまで回復しており、ホンダに至っては4月として過去最高を記録した。また5月には欧米での生産が再開されており、COVID-19による減産影響は、4月を底に今後は回復基調を示しそうだ。

 生産台数を地域別に見ると、日系メーカーの主力市場である北米で0台というメーカーが多く、海外生産の大幅減少の主因となった。欧州やインドでも0台というメーカーが多い。東南アジアは国によってまちまちの状況ではあるものの、前年に比べて大きく台数を落としている状況は変わらない。

 国内生産も足元の国内販売が半数近くまで減少しているほか、海外市場での需要減速による輸出の停滞もあり、全社が前年同月比で2桁減となった。グローバル市場で唯一好調なのが中国で、トヨタ自動車とホンダが同2桁増を記録した。各地域で減産が目立つ日産も、中国は主要市場で唯一1割以内の減少にとどまった。

2020年4月の生産実績
国内 海外 (うち米国) (うち中国) 合計
トヨタ 218,054 161,039 0 143,135 379,093
▲ 25.9 ▲ 66.2 ▲ 100.0 27.8 ▲ 50.8
ホンダ 53,114 159,633 0 152,447 212,747
▲ 32.1 ▲ 56.3 ▲ 100.0 21.1 ▲ 52.0
日産 21,669 128,719 0 122,580 150,388
▲ 61.8 ▲ 62.5 ▲ 100.0 ▲ 8.8 ▲ 62.4
ダイハツ 49,248 5,508 - - 54,756
▲ 34.7 ▲ 92.1 - - ▲ 62.4
マツダ 11,706 24,171 - 23,595 35,877
▲ 86.5 ▲ 25.8 - 40.0 ▲ 69.9
三菱 15,467 19,000 - 4,894 34,467
▲ 67.6 ▲ 64.9 - ▲ 58.5 ▲ 66.2
スズキ 28,417 5,598 - - 34,015
▲ 64.9 ▲ 97.1 - - ▲ 87.4
スバル 14,912 0 0 - 14,912
▲ 72.5 ▲ 100.0 ▲ 100.0 - ▲ 83.4
合計 412,587 503,668 0 446,651 916,255
※上段は台数、下段は前年比。単位:台、%

トヨタとダイハツ

 メーカー別に見ると、トヨタ自動車の4月のグローバル生産台数は前年同月比50.8%減の37万9093台と4カ月連続で前年実績を下回った。国内は同25.9%減の21万8054台と7カ月連続のマイナス。国内・海外向けともに都市封鎖や外出自粛などで需要減少が続いており、工場の稼働を一時停止した。海外はさらに大きな影響が出ており同66.2%減の16万1039台と4カ月連続のマイナスとなった。

 地域別では、主力の北米が全ての工場を停止したため0台。中南米も0台だった。欧州も稼働停止しているものの、フランスのみ一部車種を生産したため同99.2%減の577台となった。アジアは、フィリピンやマレーシア、インドが0台。主力のタイは同90.8%減、インドネシアは同66.6%減と大きく落ち込んだ。一方、中国は好調で、3月末より通常稼働を再開しており同27.8%増と2019年12月以来4カ月ぶりに前年実績を上回った。その結果、アジアトータルでは同23.2%減となった。

 グループ会社のダイハツ工業も落ち込みが激しい。4月のグローバル生産は、同62.4%減の5万4756台と2カ月連続の減少だった。中でもマレーシアとインドネシアに工場を構える海外の落ち込みが目立ち、同92.1%減の5508台にとどまり、2カ月連続のマイナス。このうちマレーシアは0台だった。国内は同34.7%減の4万9248台で、2019年11月以来5カ月ぶりに減少した。登録車は「ロッキー」とトヨタ向けにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ライズ」の小型SUV兄弟が純増となり同1.0%増とプラスを確保するとともに4月として過去最高を更新した。一方、軽自動車は需要減退の影響で振るわず同47.9%減と半減近い落ち込みを示した。

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