NB-IoT製品、LwM2Mに対応したNIDD通信の相互接続性試験を完了組み込み開発ニュース

MediaTekは、NB-IoT対応のSoC「MT2625」がソフトバンクの国内セルラーネットワークを利用した「LwM2M over NIDD」における相互接続性試験を完了したと発表した。国内IoT市場の成長に貢献する。

» 2020年06月25日 14時00分 公開
[MONOist]

 MediaTekは2020年5月15日、NB-IoT対応のSoC「MT2625」が、ソフトバンクの国内セルラーネットワークを利用した「LwM2M over NIDD」における相互接続性試験を完了したと発表した。セキュリティの改善、通信の低コスト化、低電力化が可能で、国内IoT(モノのインターネット)市場の成長に貢献する。

 LwM2M over NIDDは、IoT向けLTE通信NB-IoTにおいてIPアドレスを使わない通信技術「NIDD(Non-IP Data Delivery)」と、Open Mobile Allianceが提唱するデバイス管理プロトコル「LwM2M(Lightweight M2M)」を組み合わせている。

 MT2625は、最大4バンドまで対応できるNB-IoT製品。「Arm Cortex-M」コアを搭載し、I2C、I2S、SPI、PCM、SDIO、UARTなど多彩なインタフェースを備える。小型パッケージと少ないピン数で開発コストや開発時間を抑え、さまざまな用途に対応する。

 多数同時接続(mMTC)が想定される5Gにおいて、高いデータ効率でIoT機器を広範につなぐNB-IoTは重要視されている。今回、相互接続性試験が完了したことで、LwM2Mに対応したNIDD通信を商用化するための準備が整ったとしている。

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