新東工業は、熟練作業を高精度に測定する、歪ゲージ式6軸力覚センサー「ZYXer」の生産を開始した。繊細で複雑な作業から、大きな力が必要となる作業までを高精度に測定でき、熟練作業の自動化に貢献する。
新東工業は2020年5月29日、熟練作業を高精度に測定する、歪ゲージ式6軸力覚センサー「ZYXer(ジクサー)」の生産開始を発表した。同年4月より、愛知県新城事業所で製造している。
ZYXerは、優れた機械、電気特性を備え、繊細で複雑な熟練作業から大きな力が必要となる作業まで、全ての力を高精度に測定できる。耐モーメントを他社比2倍に向上させ、ロボットアームの高速移動を可能にした。これにより、生産数量の増加やサイクルタイムの削減に貢献する。また、繊細な力の検出能力を高めたことで、製品品質やロボットハンドの破損を防止する。
複雑な力加減が必要な研磨作業、指先感覚が求められる精密な組み付け作業、均一の力での張り合わせや塗布作業といった熟練作業は、これまで自動化することが難しかった。ZYXerの活用により、そうした熟練作業のロボット置き換えが可能になる。
既に各社で採用されているが、今後、ZYXerを搭載した各種ロボットのアプリケーション開発と市場投入により、ロボット関連事業の拡大を目指す。
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