LoRaWAN通信チップとAVRマイコンを1つにしたArduino対応評価ボード組み込み開発ニュース

グリーンハウスは、LoRaWAN通信チップとAVRマイクロコントローラーを搭載し、Arduinoで開発可能な評価ボード「GH-EVARDLRA」を発売した。ICTを活用したスマートシティー整備推進事業の実証実験に、小ロットから柔軟に対応する。

» 2020年07月07日 08時00分 公開
[MONOist]

 グリーンハウスは2020年6月10日、LoRaWAN通信チップとAVRマイクロコントローラーを搭載し、Arduinoで開発可能な評価ボード「GH-EVARDLRA」を発売した。通信モジュールも含めたPoC(概念実証)用のハードウェア開発の負担を軽減し、ICTを活用したスマートシティー整備推進事業を促進する。

キャプション Arduino対応LoRa評価ボード「GH-EVARDLRA」 出典:グリーンハウス

 ボードの大きさは72×20×5mm。データ通信に必要なLoRaWAN通信チップ「GH-WM92LRA」と、ハードウェア制御用のマイコン「ATmega328PB」を搭載する。省電力での長距離無線通信に適しており、LoRaWANまたはLoRa Private(P2P+Mesh独自方式)に対応する。LoRa Private時は双方向無線通信が可能だ。

 Aruduino-Nano互換仕様の設計のため、オープンソースのAruduino-IDE環境で開発可能で、センサーモジュールの追加も容易だ。Aruduinoの豊富なシールドを使用した温度、湿度、水位などセンサーノード開発や、入出力端末開発が可能。ソフトウェアとハードウェアの開発期間の削減を支援する。

 AI(人工知能)やビッグデータを活用したアイデアやビジネスモデルの検証を小ロットから柔軟に対応し、少子高齢化や首都圏への人口集中の影響により地域社会が抱える課題の解決に貢献する。

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