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» 2020年07月27日 07時00分 公開

協働ロボット:1.5トンまで自動搬送が可能、自動車シャシーも自律搬送できるAGV

オムロンは2020年7月22日、1.5トンまで自動搬送できる「モバイルロボットHD-1500」を同日から世界一斉発売したと発表した。自動車業界向けや三品(食品、医薬品、化粧品)業界向けを想定しているという。

[三島一孝,MONOist]

 オムロンは2020年7月22日、1.5トンまで自動搬送できるAGV(無人搬送車)「モバイルロボットHD-1500」を同日から世界一斉発売したと発表した。自動車業界向けや三品(食品、医薬品、化粧品)業界向けを想定しているという。

photo オムロンの「モバイルロボットHD-1500」(クリックで拡大)出典:オムロン

 労働人口減少による人手不足深刻化に加え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として人の密集を避けるため、工場内の自動化ニーズは従来以上に高まっている。こうした中で、ガイドレールや磁気テープなどを必要とせず自律的に移動するAGVの導入が拡大している。

 オムロンでは以前から「モバイルロボットLDシリーズ」として、60kg、90kg、250kg可搬の自律型AGVを展開してきたが、今回発売する「HD-1500」は、可搬重量が世界最重量級の1.5トンまで対応した。これにより従来は、フォークリフトなどで搬送していたシャシーのような大型自動車部品や、パレットに搭載された重量物の搬送も自動化することが可能となる。1.5トン可搬にした理由については「1.5トンクラスの重量物を搬送したいというニーズが高かった。自動車部品や飲料系、金属系の素材運搬などで、重量物を大量に運ぶところがターゲットとなる。将来的には生産設備を搭載して移動する可搬ラインのようなことも想定している」(オムロン広報)。

 可搬質量を大きくするために耐荷重性や耐久性を高めただけではなく、セーフティ機能なども向上。「HD-1500」では、「LDシリーズ」では2個の搭載だったLiDAR(Light Detection and Ranging)センサーを6個搭載した。これにより、従来は前方250度のセンシングだったのを全周360度センシングできるようにした。加えて、上方などのセンシングも行えるようにしており、安全性を確保している。動作精度も向上させており、従来は±25mmの精度だったのに対し、±8mmまで向上させた。

 「HD-1500」の外形は、縦1696×横1195×高さ370mmで、搬送スピードは最高で秒速1.8mである。39分間でフル充電が可能であり、複数台を組み合わせることで効率的な搬送が可能となる。「フリートマネージャー」を使用すれば、「HD-1500」を含めて、異なる可搬重量タイプのオムロン製モバイルロボットシリーズも合わせた最大100台のモバイルロボットのフリート管理が行える。価格については「システムインテグレーションと合わせて提供するケースが多く答えられない」(オムロン広報)としている。

photo 「HD-1500」に自動車のシャシーを載せたイメージ(クリックで拡大)出典:オムロン

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