工場の生産データをセキュアにクラウド接続できるソリューション提供開始製造ITニュース

アドソル日進とたけびしは、工場内で収集した生産情報などを安全にクラウドサービスと連携できる「IoTセキュアサーバー」を共同開発した。収集したデータを生産性向上などの分野で、リアルタイムに利活用できる。

» 2020年08月04日 09時00分 公開
[MONOist]

 アドソル日進は2020年7月13日、工場内で収集した生産情報などを安全にクラウドサービスと連携できる「IoTセキュアサーバー」を発売した。たけびしとの共同開発によるもので、両社が製品導入から運用、保守までを担う。価格は、工場の規模や接続する制御機器、データ量などにより異なる。

キャプション 「IoTセキュアサーバー」の活用イメージ 出典:アドソル日進

 同製品は、たけびしの通信ソフトウェア「DxpServer」とファイル転送ソフトウェア「HULFT IoT TAKEBISHI」、アドソル日進が販売する「LYNX Secure」を組み合わせたIoT(モノのインターネット)ソリューションとなる。

 DxpServerは、200シリーズ以上の制御機器からデータを収集でき、マルチベンダー対応が可能だ。収集したデータは、HULFT IoT TAKEBISHIの独自暗号化技術により、安全かつリアルタイムにクラウドへ転送できる。

 また、セキュリティ面では、LYNX Secureのデータダイオード機能を活用。工場内の閉域ネットワークを外部ネットワークと接続し、保護されたデータをクラウドへ安全に転送する。

 クラウドでは、収集した工場データを見える化してAI(人工知能)分析するなど、生産性向上や稼働率アップにつなげる。監視画面から、制御機器の予知保全などにもリアルタイムに利活用できる。

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