「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

スマートシティのオープンイノベーションへ、TRI-ADやJR東日本などが集結モビリティサービス

トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)は2020年8月26日、スクラムベンチャーズ(Scrum Ventures)が主催するオープンイノベーションプログラム「SmartCityX」に参加すると発表した。

» 2020年08月27日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)は2020年8月26日、スクラムベンチャーズ(Scrum Ventures)が主催するオープンイノベーションプログラム「SmartCityX」に参加すると発表した。

 このプログラムは、スマートシティで「Society 5.0」を実践するため、パートナー企業や国内外のスタートアップとともに「未来のまち」の共創に取り組むというものだ。生活者目線で価値の高いサービスやアプリケーションを共創し、社会課題の解決や豊かな暮らしの実現に取り組む。開発したサービスやアプリケーションは、特定のエリアにおける街づくりではなく、多様な地域課題に応じて適用していく。

SmartCityXの概要(クリックして拡大) 出典:TRI-AD

 SmartCityXには、パートナー企業としてTRI-ADの他、あいおいニッセイ同和損害保険、出光興産、日本ユニシス、博報堂、東日本旅客鉄道が参加する。また、オブザーバーとして三重県と東京都渋谷区も参画する。パートナー企業6社と国内外のスタートアップが事業の共創に取り組む。三重県と東京都渋谷区は地域の課題を共有し、実証フィールドも提供する。メンターとして参加する専門家の知見なども活用できる。

 共創の対象となるテーマは、小売りや教育、医療、介護、リモートワークなどの「コンシューマープロダクト&サービス」、自動運転や物流などの「モビリティ」、スマートホームやビルマネジメントなど「スマートビルディング」、エネルギーや食糧資源、水資源を扱う「エネルギー&資源&サステナビリティ」、通信や公共サービスなど「インフラストラクチャ」、ダイバーシティや公共政策など「ソーシャルイノベーション」の6つ。

 TRI-ADはトヨタ自動車が推進するスマートシティのプロジェクト「Woven City」において、スマートシティのデザインやコネクテッドモビリティ、ロボティクス技術などをトヨタとともに実証する役割を担う。SmartCityXに参加することにより、既存の事業領域を超えた新事業の立ち上げやパートナー探索機能を強化していく。また、パートナー企業や国内外のスタートアップとの交流も深め、具体的なサービスやアプリケーションの社会実装や将来の事業化に取り組む。

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