板金モデリングとネジ追加をFreeCADのプラグインでサクッと試してみた無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(5)(5/5 ページ)

» 2020年09月11日 10時00分 公開
[小林由美MONOist]
前のページへ 1|2|3|4|5       

いろいろなネジをスタンプ感覚で設置できる「Fasteners」

 次に、「Fasteners」ワークベンチを使ってみる。切り替えると、以下のようにさまざまな締結部品のアイコンが現れる。

「Fasteners」ワークベンチのアイコン 図31 「Fasteners」ワークベンチのアイコン [クリックで拡大]

 以下のような部品にボルトを追加してみる。下のベースには「Φ3mm」の穴、上に付いている小さな部品には「Φ3.4mm」の穴を開けている。

この部品を使って試す 図32 この部品を使って試す [クリックで拡大]

 ここでは、六角穴付きボルトと穴のエッジを選択する。JIS(日本産業規格)は案の定なく、ISO(国際標準化機構)のものだけのようだ。

ISOの六角穴付きボルトと、穴のエッジを選択 図33 ISOの六角穴付きボルトと、穴のエッジを選択 [クリックで拡大]

 「M4」の六角穴付きボルトがデフォルトで適用され、フィーチャーツリーにも表示される。穴径から自動適用するのはさすがに無理なようだ。プロパティから「M3」に直し、ネジの長さ(length)も「8mm」に修正する。

ちょっと大きい? 図34 ちょっと大きい? [クリックで拡大]

 M3に修正され、ネジの長さも変更された。

「M3」に修正した 図35 「M3」に修正した [クリックで拡大]
底面ピッタリの長さに:実際の設計的にはほんの少し短めがいいかも…… 図36 底面ピッタリの長さに:実際の設計的にはほんの少し短めがいいかも…… [クリックで拡大]

 その他、なべ小ネジやセットスクリュー、ワッシャーなど、いろいろとそろっている(設置の仕方は同じ)。

六角穴付きボルトを付けた隣の穴に、ワッシャーを設置してみた 図37 六角穴付きボルトを付けた隣の穴に、ワッシャーを設置してみた [クリックで拡大]

 先ほど作った板金部品にも、六角穴付きボルトが取り付けられた。展開形状の方にも取り付けができた。

先ほどの板金でも使える 図38 先ほどの板金でも使える [クリックで拡大]
展開形状の方にも適用してみた 図39 展開形状の方にも適用してみた [クリックで拡大]


 以上、今回は標準搭載されていないプラグインのワークベンチの中から板金の曲げを設計するSheet Metalと、ネジなどを自動付加するFastenersについて取り上げた。次回以降も、便利なプラグインワークベンチについて紹介していく予定だ。 (次回に続く

⇒ 連載バックナンバーはこちら

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.