工場設備の異常検知から修理対応までカバーする保険商品の共同開発を開始製造業IoT

アルプスアルパインと損害保険ジャパンは、製造業へIoT技術の導入を促進するため、IoTセンサー連動型保険商品の共同開発を開始した。既に実証実験を開始しており、2021年度内のリリースを目指す。

» 2020年09月17日 08時00分 公開
[MONOist]

 アルプスアルパインと損害保険ジャパンは2020年9月1日、製造業へIoT(モノのインターネット)技術の導入を促進するため、IoTセンサー連動型保険商品の共同開発を開始したと発表した。同年8月から両社間での実証実験を開始しており、2021年度内のリリースを目指す。

 新しい保険商品では、各種IoTセンサーを活用し、工場設備などの故障予兆の検知とそれに伴う費用損害を補償する。また、東芝デジタルソリューションズが展開するIoTプラットフォーム「ifLink」を活用して、異常の検知を受けた提携業者が修理に対応し、その費用は保険で補償するなど利便性の高いスキームの構築も目指す。

 実証実験では、アルプスアルパインのセンサーから得た稼働状況データを分析し、工場ごとに稼働状況に応じた保険設計を検討。企業や工場のユーティリティー設備など、故障した場合の影響が大きい重要設備を中心に、汎用性の高い商品とサービスの提供につなげる考えだ。

 費用対効果や効果的な活用への不安からIoT導入をためらう工場や企業に対して、今回開発する保険商品がIoT導入を後押しすることで、企業の国際競争力の維持に貢献する。

キャプション 利用イメージ(クリックで拡大) 出典:損害保険ジャパン
キャプション ユースケース(クリックで拡大) 出典:損害保険ジャパン

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