シンプルAGVに1000kgタイプを追加、豊田自動織機が搬送自動化ニーズに対応無人搬送車

豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニーは2020年9月24日、工場や倉庫内での搬送に使われる無人搬送車(AGV)「キーカート」のラインアップを拡充し、最大搬送重量が1000kgのモデルを発売した。

» 2020年09月25日 13時00分 公開
[MONOist]

 豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニーは2020年9月24日、工場や倉庫内での搬送に使われる無人搬送車(AGV)「キーカート」のラインアップを拡充し、最大搬送重量が1000kgのモデルを発売した。

photo シンプルAGV「キーカート」1000kgの基本タイプ(クリックで拡大)出典:豊田自動織機

 「キーカート」シリーズはシンプルAGVとして、AGV初心者でも導入しやすい点と汎用性や拡張性の高さが評価され、幅広い業界で採用されている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などにより製造現場の省人化への関心が高まる中、搬送の自動化を実現するためにAGVへの需要は高まっている。これらのニーズの拡大を受け、豊田自動織機では従来、けん引重量500kg級モデルが最大だったが、1000kg級モデルを追加した。

 500kg級モデルでの導入の手軽さや低価格、汎用性・拡張性の高さなどのコンセプトは維持しつつ、新たに垂直方向の検知が可能な「補助障害物センサー」などの機能を追加。また、フォークリフトの走行帯を横断するような場合に、フォークリフトの走行路を確保することができる「最大3mのテープレス走行」なども可能とした。

 希望小売価格は105万円(税別)で、基本タイプとショートタイプ(けん引専用)を用意する。大きさは基本タイプで1540×580×315mm、ショートタイプで1000×580×800mmとなっている。

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