活動量計のアルゴリズムを外部提供、第1号として位置情報ゲームに搭載医療機器ニュース

タニタは、活動量計の中核技術「タニタアルゴリズム」の外部提供を本格的に開始した。第1号案件として、スクウェア・エニックスが提供するスマートフォン向け位置情報ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエストウォーク」に搭載した。

» 2020年09月29日 15時00分 公開
[MONOist]

 タニタは2020年9月14日、活動量計の中核技術「タニタアルゴリズム」の外部提供を本格的に開始すると発表した。第1号案件として、スクウェア・エニックスが提供するスマートフォン向け位置情報ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエストウォーク」に同月12日より搭載している。

 同社は、2009年に活動量計「カロリズム」を発売して以来、活動量計測に関するさまざまな商品を開発している。活動量計測は、内蔵の3D(3軸加速度)センサーで計測した体の動きに加え、性別、年齢、身長、体脂肪率などの生体情報から統計学的な分析を実施し、消費エネルギー量などを推定する。

 今回、このアルゴリズムを搭載したドラゴンクエストウォークは、プレイヤーが主人公となって、「ドラゴンクエスト」の世界と化した現実世界を実際に移動して冒険するゲーム。アプリに登録したプレイヤーの体重、身長、性別、年齢、体脂肪率と、アプリ内で算出される歩数から消費エネルギー量を算出し、消費カロリーとしてアプリ内に表示する。

 ウオーキングといった従来型の運動を続けられなかった人など、幅広い層に利用されているが、タニタアルゴリズムの搭載で、より詳細な健康データや健康情報を確認可能になった。

 今後、より高精度な計測結果を求める事業者に向けては、ニーズに応じてカスタマイズしたタニタアルゴリズムを提供する。また、同技術の外部提供を推進し、生活者の健康習慣づくりを支援していく。

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