モデルベース開発向けのリアルタイムシミュレーターを販売開始組み込み開発ニュース

PALTEKは、モデルベース開発においてコントローラーの単体テストや統合テストを実施可能なリアルタイムシミュレーター「MODEL CUBE」を開発し、販売を開始した。ユーザーが開発したプラントモデルなどを自由に実装できる。

» 2020年10月01日 08時00分 公開
[MONOist]

 PALTEKは2020年9月3日、モデルベース開発においてコントローラーの単体テストや統合テストを実施可能なリアルタイムシミュレーター「MODEL CUBE」を開発し、販売を開始した。車載や産業用途での需要を見込む。

 同製品は、FPGAを搭載。ユーザーが開発したプラントモデル、信号処理モデルをハードウェア化して実装することで、コントローラーの単体テストや統合テストを実施できる。容易な設定や操作が可能で、サイズは141×187×92mmだ。

キャプション 「MODEL CUBE」の概要図(クリックで拡大) 出典:PALTEK

 1msの制御周期に対応すべく、タスク時間は200μs以下。FPGAが複雑な演算とI/O制御を担うことで、リアルタイム応答が可能となっている。15W以下の消費電力で動作する。

 ユーザーのSimulinkモデルをHDLに変換し、MODEL CUBEプラットフォームに取り込み、アナログインタフェースやデジタルインタフェースに接続することで、すぐに使用可能となる。従来のHILSテスト装置と比較すると、システムコストの低減、サイズの小型化、HILS設定の時間短縮、評価、検証の効率化を促進している。

キャプション 活用事例:車載向けの車両モデルシミュレーター(自動運転ECU) 出典:PALTEK
キャプション 活用事例:産業機器向けの多軸モーターシミュレーター(多関節ロボットアーム) 出典:PALTEK
キャプション 活用事例:産業機器向けのカメラモジュールシミュレーター(エッジAI機能搭載カメラ) 出典:PALTEK

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