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» 2020年10月08日 06時00分 公開

新型コロナからの回復は一進一退、日系乗用車8社の生産実績自動車メーカー生産動向(2/2 ページ)

[MONOist]
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スズキ、マツダが着実に回復

 グローバル生産が8カ月ぶりにプラスへ転じたのがスズキだ。8月のグローバル生産は、同1.3%増の20万9792台だった。海外では、主要市場のインドが同11.1%増と8カ月ぶりに増加。その結果、海外生産は同2.0%減の13万9060台と8カ月連続のマイナスとなったものの、マイナス幅は7月から23.8ポイントも改善した。

 国内では、国内では、販売で「ハスラー」や「ジムニー」「スイフト」などが増加した他、欧州向けを中心に輸出が同34.0%増と好調を維持。加えて前年が完成検査問題で落ち込んでいたこともあり、国内生産は同8.5%増の7万732台と3カ月連続のプラスとなった。

 マツダも着実に回復している。8月のグローバル生産台数は、同15.9%減の9万9312台と12カ月連続で減少したものの、減少幅は7月比で3.7ポイント縮めた。国内生産は同19.3%減の6万712台で、11カ月連続のマイナス。減少幅は7月から3.0ポイント改善した。国内販売で回復傾向が見られたことに加えて、輸出も北米やオセアニア向けが2桁増となった他、欧州向けも7月より減少幅を縮めた。その結果、主力の「マツダ3」や「CX-5」は落ち込みが目立ったが、大型SUV「CX-9」が同22.5%増と伸長した。

 海外生産も同9.8%減の3万8600台と2カ月連続の減少だったが、7月より3.3ポイント改善した。タイでは操業体制は復帰しているが、新型コロナウイルス感染症の影響で需要が低迷。生産調整により同67.9%減と厳しい状況が続いている。中国は前年に商品改良した「マツダ6」の生産増があったため、同1.3%減と減少に転じた。一方、メキシコは「CX-30」の純増などにより同57.5%増と大幅な増加となった。

スバルは好調維持、ダイハツと三菱自は東南アジアで緩やかに回復

 7月に続きグローバル生産でプラスを維持したのがスバル。8月は同22.2%増の7万9907台だった。このうち海外が同81.5%増の3万7838台と大幅な伸びを示し、3カ月連続で増加するとともに8月として過去最高を更新した。米国市場での供給不足解消に向けた増産を行っている他、前年が新型「アウトバック」の生産立ち上げで台数を絞っていたことが大幅増につながった。一方、国内は同5.5%減の4万2069台と5カ月連続で減少した。減少幅も7月より3.9ポイント悪化した。国内販売が伸び悩んだ「フォレスター」などの生産が減少した。

 ダイハツと三菱自は東南アジアでの緩やかな回復が台数に表れている。ダイハツの8月のグローバル生産台数は、同21.7%減の10万5404台と6カ月連続で減少。減少幅は7月から4.8ポイント改善した。海外は、同41.7%減の3万9351台と6カ月連続のマイナス。依然として厳しいものの、減少幅は7月から17.1ポイント改善した。市場低迷が深刻なインドネシアも同68.7%減と7月から15.7ポイント改善した。

 一方、国内は同1.5%減の6万6053台と5カ月連続で減少するとともに、減少幅も1.4ポイント拡大した。登録車は「ロッキー」とトヨタ向けにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ライズ」の小型SUV兄弟の好調が続いており、同29.6%増と8月の過去最高を更新。ただ、軽自動車の販売低迷が国内生産の足を引っ張っている。

 三菱自の8月のグローバル生産台数は、同53.3%減の4万5877台と12カ月連続で減少した。減少幅は7月より8.7ポイント改善しているものの、前年比で半数に満たなかったのは三菱自のみで、他社より回復が遅れている状況が浮き彫りとなった。国内は「eKスペース」の新型車効果があった一方で、「eKワゴン」や「デリカD:5」「アウトランダーPHEV」など主力モデルの販売が大きく減少した。輸出も北米向けが0台となるなど同77.6%減と低迷。その結果、国内生産は同51.6%減の1万9115台と5カ月連続のマイナスだった。ただ、減少幅は7月から17.5ポイント改善した。

 海外生産も同54.5%減の2万6762台と11カ月連続のマイナス。7月より1.5ポイント改善したものの依然として大幅な前年割れが続いている。主力拠点のタイは同55.0%減と7月より2.0ポイント悪化。市場回復が進む中国でも同28.9%減と低迷しているが、減少幅は1.9ポイント改善した。

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