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» 2020年10月13日 13時00分 公開

3Dプリンタニュース:最小形状0.2×0.2×0.3μmの超微細3Dプリントをサービス展開

キャステムは、永守学園 京都先端科学大学と共同研究を行っている「世界最高精度」をうたう3D光造形装置を用いた、「超微細3Dプリント造形サービス」を開始する。

[八木沢篤,MONOist]

 キャステムは2020年10月7日、永守学園 京都先端科学大学(KUAS)と共同研究を行っている「世界最高精度」をうたう3D光造形装置(Nanoscribeのシステム)を用いた、「超微細3Dプリント造形サービス」を開始することを発表した。

超微細3Dプリント造形サービスを開始 超微細3Dプリント造形サービスを開始 ※出典:キャステム [クリックで拡大]

打ち合わせから製品完成まで一気通貫

 同サービスは、積層2光子重合の3D造形技術とサブミクロンの分解能を持つIP樹脂により、従来製法では不可能な形状や精度の造形を可能とし、さまざまな超微細製品の製作を、打ち合わせから製品完成まで一気通貫で請け負う。データを預かってモデルを作成したり、サンプル品をスキャンしてデータ取りを行いモデルを作成したりといった対応も行う。要望に応じ、乾式メッキ(スパッタリング)を用い、造形物の表面に白金をコーティングして導電性をもたせることも可能だとする。

 超微細3Dプリントの特徴は、以下の通りである。

  1. 既定サイズ内でほぼあらゆる構造物を造形することが可能(最小形状寸法:0.2×0.2×0.3μm)
  2. サブミクロン精度により、3Dプリントでは難しい滑らかな曲線、シャープなエッジの再現が可能
  3. 幅広い材料や造形条件からさまざまな用途にあわせた造形が可能

 同サービスは、メカトロニクス、バイオテクノロジー、マイクロエレクトロニクス、光学、医療、材料工学など、さまざまな研究、産業分野での活用が期待されるとしている。

造形事例(1)造形事例(2) 事例:(左)マイクロオプティクス。滑らかな表面を持つ、半球体のマイクロレンズ/(右)バイオミメティクス。CTで撮影したアリを実寸大で造形 ※出典:キャステム [クリックで拡大]

 また現在、Nanoscribeのシステムで超微細3Dプリントした造形物は樹脂製だが、両者は次のステップとして、鋳造技術を用いた金属への転写の実現に向けて研究を進めていくという。

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