ブリヂストンの研究開発拠点はここから始まる、技術ショールーム「BIG」レポート研究開発の最前線(3/4 ページ)

» 2020年11月11日 11時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

「WHAT WE OFFER」

 1階にある「WHO WE ARE」から階段を上って2階に向かうと「WHAT WE OFFER」の展示エリアに移る。その前の階段ホールの壁面には、米国の「インディ500」で佐藤琢磨選手が2017年8月に優勝した車両が展示されている。また、使用されたブリヂストンタイヤも展示されており、佐藤選手の直筆サインが入っている。

階段ホールの壁面に「インディ500」の佐藤琢磨選手の優勝車両が 階段ホールの壁面に「インディ500」の佐藤琢磨選手の優勝車両が(クリックで拡大)

 「WHAT WE OFFER」は、このインディ500関連の展示に代表されるように、ブリヂストンが今何を社会や顧客に提供しているのかを示す展示エリアになる。展示エリアに入ってまず目に入るのは、中央スペースに並べられている大から小までのさまざまなタイヤだ。これらは全てブリヂストンが量産供給しているタイヤであり、乗用車だけでなく、商用車や航空機、建設機械、農業機械などさまざまな用途で用いられている。同社はタイヤメーカーのトップ企業として知られているが、これらさまざまな産業にタイヤを供給していることが企業としての強みにもなっている。

「WHAT WE OFFER」の入り口中央スペースにさまざまなタイヤが並んでいる 「WHAT WE OFFER」の展示エリアに入ると(左)、中央スペースにさまざまなタイヤが並んでいる(右)。子供向けのクイズ展示にもなっており、裏側から見ると何に使われているタイヤなのか正解が書いてある(右)(クリックで拡大)

 この中央スペースの入り口から見て左側には、素材としてのゴムに関する技術展示や体験展示、さまざまな路面に対応するための技術や製品に関する展示がある。左側では、ラジアルタイヤの構造や、タイヤの製造プロセス、リトレッド技術などを紹介している。そして、ブリヂストンが現在注力している、タイヤを商品の売り切りではなくサービスとして提供していくためのビジネスプラットフォーム「Bridgestone T&DPaaS」については、プロジェクションマッピングを用いた大掛かりな展示となっている。

素材としてのゴムに関する技術展示よく伸びるゴムと伸びにくいゴムの体験展示 中央スペース左側の展示。素材としてのゴムに関する技術展示(左)や、よく伸びるゴムと伸びにくいゴムの体験展示(右)などがある(クリックで拡大)
さまざまな路面に対応するための技術や製品に関する展示独自のシミュレーション&計測技術「ULTIMATE EYE」 さまざまな路面に対応するための技術や製品に関する展示(左)。独自のシミュレーション&計測技術「ULTIMATE EYE」も(右)(クリックで拡大)
ラジアルタイヤの構造タイヤの製造プロセス ラジアルタイヤの構造(左)とタイヤの製造プロセス(右)の展示(クリックで拡大)
「Bridgestone T&DPaaS」はプロジェクションマッピングを使って利用イメージを説明していた 「Bridgestone T&DPaaS」はプロジェクションマッピングを使って利用イメージを説明していた(クリックで拡大)

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