AI技術でエネルギーロスの要因診断を自動化する省エネ支援アプリケーションFAニュース

三菱電機は、AIによる生産現場向け省エネ支援アプリケーション「省エネ分析・診断アプリケーション」を発売した。独自のAI技術「Maisart」により、エネルギーロスの要因診断を自動化し、効果的な省エネ対策を支援する。

» 2020年11月11日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2020年10月26日、AI(人工知能)による生産現場向け省エネ支援アプリケーション「EcoAdviser(エコアドバイザー)」シリーズの新製品「省エネ分析・診断アプリケーション」を発売した。価格は29万6000円(税別)で、年間200本の販売を目指す。

 独自のAI技術「Maisart」を活用し、収集データを5つの視点で定量的に自動分析する。エネルギーロスの発生要因をAIが診断することで、発生要因として相関が高い日時、設備、製造品目などの項目をランキング表示し、対策すべき要因を明確化する。さらに、要因診断結果の有効性を学習し、次回以降の要因診断に反映するため、生産現場の実態に即したエネルギーロス発生要因の診断ができる。

キャプション エネルギーロスの要因診断画面(クリックで拡大) 出典:三菱電機

 省エネ対策前後の期間を指定すれば、削減した電力量と料金の算出ができ、エネルギーロスの改善効果を見える化する。また、円、順位、時系列、箱ひげ、散布図、パレート図、ヒストグラムの7種類の分析グラフを作成し、エネルギー使用状況の多面的な分析を支援する。分析グラフや画像を自由に配置できるダッシュボード機能を備え、目的や用途に応じた画面設定も可能だ。

キャプション ダッシュボード機能でグラフや画像を自由に配置(クリックで拡大) 出典:三菱電機

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