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» 2020年11月16日 07時00分 公開

FAニュース:ハイブリッド式竪型射出成形機に型締力2942kNの大型タイプ、約30%低床化

日精樹脂工業は、ハイブリッド式竪型射出成形機「TWX-RIII」型に、型締力2942kNの大型クラス「TWX300RIII36V」を追加した。新複合式型締機構の採用により、従来機比で約30%低床化しており、金型取り付けなどの作業性が大幅に向上している。

[MONOist]

 日精樹脂工業は2020年11月1日、ハイブリッド式竪型射出成形機「TWX-RIII」型に、中〜大型クラスをカバーする型締力2942kN(300t)の「TWX300RIII36V」を追加し、受注を開始した。標準本体価格は3800万円(税別)。年間20台の販売を見込む。

 これまで型締動作は、高速型締から高圧型締までを1つの型締シリンダで対応していた。TWXシリーズは、これを早送りシリンダと高圧型締シリンダ、ハーフナット機構から成る新複合式型締機構で実行する。同機構の採用で、金型取り付け面の高さが1000mmとなり、従来機と比べて約30%低床化した。作動油量は52%削減している。

キャプション 「TWX」シリーズ機と旧型機との高さ比較。左:「TWX220RIII」型、右:旧型220tタイプ 出典:日精樹脂工業

 低床化したことで、金型取り付けなどの段取替え作業やワークインサート、製品取り出しの作業性が大幅に向上している。また、自動化の取り回しやメンテナンスもしやすくなった。

 今回、TWXシリーズに大型2942kN(300t)タイプのTWX300RIII36Vを追加。2019年4月に受注を開始した2110kN(220t)タイプの「TWX220RIII25V」と併せて、2機種のラインアップとなる。

キャプション 型締力2942kNタイプの「TWX300RIII36V」(クリックで拡大) 出典:日精樹脂工業

 TWXシリーズは、機械全体の高さも約10%低くなっている。高さ方向のスペースの自由度が高まったことで、工場に新設する際の天井高さを抑えられるため、設備コストの削減に寄与する。

 直圧式型締機構を採用しており、温度変化の影響を受けにくい、設定値通りの安定した型締力を伝達できる。同機構は、金型を傷めない適正な低型締力を容易に設定可能で、シンプルかつクリーンな機構であることから、長期間、機械精度を維持する。型閉中の異物を検知する低圧金型保護性能にも優れており、インサートワークのずれなどから生じる金型破損を防止する。

 他に、ベッド構造を最適化。取り出し機や多関節、双腕ロボットなど個々の成形品や成形工程に適した自動化システムに柔軟に対応する。金型取り付け面の3ステージ化にも対応。多様な生産形態に適応する。

 3本タイバーシャフトでターンテーブル、デイライトが広く、自動車部品の成形品の大型化や取り数の増加に対応する。サーボモーターで駆動する回転盤、エジェクタはサイクルを短縮し、スムーズな動作と優れた回転停止精度を発揮。インサート成形時のワークのずれなどを防止する。

 TWX300RIII36Vに搭載しているコントローラー「TACTIV」は、LAN、USBコネクター、6カ国語(日、英、中、韓、タイ、スペイン)表示を標準装備。タッチパネル画面が上下2画面表示の15インチカラー液晶で、視認性や操作性が向上している。また、稼働履歴や成形モニターデータからのトレーサビリティーが容易で、品質、生産管理、保守機能が向上している。

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