協働ロボット導入の課題を軽減する支援ソリューションを強化FAニュース

日立ソリューションズ・テクノロジーは、協働ロボットシステム導入時の課題を軽減するため、サービスを強化、新設した「協働ロボット活用ソリューション」の提供を開始した。

» 2020年11月20日 07時00分 公開
[MONOist]

 日立ソリューションズ・テクノロジーは2020年11月5日、協働ロボットシステム導入時の課題軽減を図るため、サービスを強化、新設した「協働ロボット活用ソリューション」の提供を開始した。

 協働ロボットを導入する際は、労働安全衛生規則にのっとった操作者への指導や、標準規格に準じた安全の確保が課題となる。他に、ワーク変更に伴う教示作業や維持するための定型作業も必要となる。

 これらの課題は、企業が協働ロボット導入をためらう要因となっている場合がある。そのため同社では、協働ロボット活用ソリューションのサービスを強化、新設し、課題の軽減を支援する。

 強化したのは「教示トレーニングサービス」と「教示支援サービス」で、新たに「安全アセスメント支援サービス」「運用アウトソーシングサービス」を追加した。

 教示トレーニングサービスでは、協働ロボット操作の教育に加え、安全衛生特別教育を実施。受講者は、労働安全に関する知識と修了証を取得できる。具体的には、同社(本社)で協働ロボットを使用した研修を3日間実施する。カリキュラムには、産業用ロボットに関する知識など安全衛生特別教育に基づく科目や、ピッキング、プログラムフローといった実技教育が含まれる。

 同じく強化した教示支援サービスでは、オンサイトによる協働ロボット教示やプログラミング教示、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)を含めたロボットシステムの構築も支援する。

 新設の安全アセスメント支援サービスでは、リスクの見積もりや評価といったリスクアセスメントの実施、リスクアセスメントに基づくコンサルティング、技術ファイルや適合宣言書の作成をサポートする。

 また、運用アウトソーシングサービスは、生産技術部門のロボットに関する保守受付、一時切り分け、ベンダー対応代行、予備機交換など、定型作業の代行を支援。このサービスは、全国に約300の拠点がある日立システムズフィールドサービスと連携して提供する。

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