工業、自動車、医療機器の機能安全認証を取得した最新版RTOSを提供開始組み込み開発ニュース

BlackBerryは、機能安全認証を取得したOSの最新版「QNX OS for Safety 2.2」の提供を開始した。「IEC 61508 SIL3」(工業)、「ISO 26262 ASIL D」(自動車)、「IEC 62304 Class C」(医療機器)の機能安全認証を取得している。

» 2020年11月30日 08時00分 公開
[MONOist]

 BlackBerryは2020年11月9日、機能安全認証を取得したリアルタイムOSの最新版「QNX OS for Safety 2.2」の提供を開始した。自動車や組み込みソフトウェア開発などにおいて、認証取得作業を軽減し、迅速なシステム開発を可能とする。

 最新版のQNX OS for Safety 2.2は、「QNX Neutrino RTOS」をベースとする。第三者認証機関のテュフ ラインランドから、「IEC 61508 SIL3」(工業)、「ISO 26262 ASIL D」(自動車)、「IEC 62304 Class C」(医療機器)の機能安全認証を取得している。

 さらに、「ISO 26262」「IEC 61508 TCL3/T3」の要件に準拠したC/C++ツールチェーンも採用している。これにより、QNXの機能安全性製品に安全認証取得済みのC++ランタイムライブラリが含まれることとなった。

 同社は、最新版のQNX OSを利用することで、開発期間を短縮しながら安全性や信頼性の高いシステムを開発し、開発費用の削減が可能になるとしている。

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