ペーパーレス化やDXへの取り組みを支援、図面を「iPad」へ転送するアプリCADニュース

フォトロンは、2D CADで作成した図面データを「iPad」へ転送するアプリ「図脳RAPID for iPad」を発表した。図面データをiPadに格納して現場で活用でき、ペーパーレス化による作業時間の短縮や、DXへの取り組みを支援する。

» 2020年12月04日 13時00分 公開
[MONOist]

 フォトロンは2020年11月26日、同社が開発する2D CAD「図脳RAPIDPRO」で作成した図面データを「iPad」へ転送するタブレット版アプリケーション「図脳RAPID for iPad」を公開した。App Storeから無料でダウンロードできる。

図面データをiPadに格納して現場へ

 図面データをiPadに格納して現場に持ち出せる図面活用アプリで、現地調査や点検、打ち合わせなどに活用できる。図面データへのメモ書き(朱書き)、計測、写真撮影、音声メモ記録などの機能を搭載し、ペーパーレス化によるコストおよび作業時間の削減、デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを支援する。

「図脳RAPID for iPad」を公開 「図脳RAPID for iPad」を公開(クリックで拡大) 出典:フォトロン

 iPadへの転送には、iTunesかGoogleドライブを利用。大量の図面を1台のiPadに格納でき、紙図面のようにかさばらずに持ち運べる。また、紙図面のように閲覧や記入のための広いスペースも必要としない。メモ書きもiPadへ直接入力可能で、手書きのような読み間違いも防止する。図面上のポイントを指定しての写真撮影や音声メモ入力、図面上での距離および面積計測にも対応する。

デジタル化によるメリット デジタル化によるメリット(クリックで拡大) 出典:フォトロン
ポイントを指定しての写真撮影や音声メモ入力にも対応 ポイントを指定しての写真撮影や音声メモ入力にも対応(クリックで拡大) 出典:フォトロン

 現場で入力したメモ書きは元の図面データに書き戻すことができ、写真や音声も取得したポイントごとにフォルダ分けして転送する。現地の調査結果をGoogleドライブにアップロードすれば、社内にいるメンバーにメモ書きや写真、音声メモを共有でき、調査者の帰社前に調査結果を図面データに反映できる。

 アプリの容量は40MB。対応OSはiOS 12.4以上、iPadOS 13.1以上で、2017年以降に発売されたiPadに対応する。

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