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» 2020年12月04日 15時00分 公開

「2030年代半ばに新車全て電動車」と聞き、前回の東京モーターショーを思い出す自動車業界の1週間を振り返る(1/2 ページ)

みなさんこんにちは。金曜日です。1週間おつかれさまでした。12月の金曜日は、あと3回しかありません……。長いような短いような、いろいろあったような、何もなかったような、不思議な1年でしたね。この言い方だと2020年を思い返すべきところですが、私が思い出しているのは2019年の東京モーターショーです。

[齊藤由希,MONOist]

 みなさんこんにちは。金曜日です。1週間おつかれさまでした。12月の金曜日は、あと3回しかありません……。長いような短いような、いろいろあったような、何もなかったような、不思議な1年でしたね。この言い方だと2020年を思い返すべきところですが、私が思い出しているのは2019年の東京モーターショーです。

 2019年の東京モーターショーを思い出すきっかけの1つは、2020年11月25日に発表された日産自動車「ノート」の全面改良です。オンライン発表会だったので新型ノートの実物はまだ見ていませんし、詳しい取材もできていないのですが、「この機能や技術はあのときに見たものではないか?」と心当たりのある部分がたくさんあったのです。

 東京モーターショーの直前、日産自動車が報道向けに実施する恒例の技術説明会で日産先進技術開発センターを訪れ、さまざまな開発中の技術を見る機会がありました。電動化技術はもちろんのこと、インフォテインメントシステムや遮音材、シートまで幅広い技術のお披露目でした。そこで取材した技術の多くは2021年に発売する電気自動車(EV)「アリア」に採用されるようですが、新型ノートにも搭載されていると思われます。

日産自動車の新型ノート(左)とアリア(右)(クリックして拡大) 出典:日産自動車

 あのとき見た技術が新型ノートに採用されているのかどうか、真っ先に答え合わせしたいのは、シリーズハイブリッドシステムの「e-POWER」に関するところです。2019年の技術説明会では、e-POWERの静粛性を向上するため、発電専用のエンジンが始動するタイミングをさまざまな工夫によって最適化していきたいという話を聞きました。

日産自動車の技術説明会で見かけた遮音材。これも新型ノートに使っているのか気になっています(クリックして拡大)

 その話の中で印象に残っているのは、路面の状態によってはエンジン音よりもロードノイズがうるさいことを利用して、路面が荒いときにエンジンを始動させて早めに発電しておこう、というアイデアです。そのときには、どのように路面の荒さを検知するのか教えてもらえなかったので、どうやっているのか詳しく聞いてみたいところです。

 経済産業省が2030年代半ばまでに日本国内の新車販売を全て電動車にする方針である、という各社の報道を見たときも、やはり2019年の東京モーターショーのことを考えていました。報道によれば、エンジンのみで走るクルマの販売をなくし、ハイブリッド車を含めた電動車のみとする目標を2020年12月中に表明するとのことです。小型車、特に軽自動車の電動化がどのように進むか、とても気になります。

 2019年の東京モーターショーでは、小型車や軽自動車の電動化に関するコンセプトカーが多数見られました。量産を前提としたコンセプトカーばかりでないことは百も承知です。技術的にどれだけ現実味があるのかを掘り下げるにはまだ早い段階のアイデアもあるでしょう。それでも、軽自動車をEVにしたらどうなるか、小型車にプラグインハイブリッドシステムを載せられるかと検討するのは、コンセプトカーで終わらず、量産を前提に続けていってほしいと思いました。

 2030年代半ばまで、あと15年あるんです。5年後のクルマについて今から新しく考えるのは厳しくても、15年後ならどうでしょうか。暮らし方や価値観、何にお金を使うかという感覚が今とは違っているかもしれません。規制を受けて消極的に電動化するのではない、興味深い電動車が出てくるのを楽しみにしています。

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