2020年を代表する新型車は「レヴォーグ」に、「アイサイトX」の構成比は94%安全システム

日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は2020年12月7日、「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」(以下、COTY)をSUBARU(スバル)「レヴォーグ」が授賞したと発表した。新型「レヴォーグ」の受注台数は、月販目標の2200台に対し、同年12月6日までに1万2594台に達した。運転支援システム「アイサイトX」搭載グレードの構成比は受注台数全体の94%に上る。

» 2020年12月08日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は2020年12月7日、「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」(以下、COTY)をSUBARU(スバル)「レヴォーグ」が授賞したと発表した。同年11月25日発売の新型レヴォーグの受注台数は、月販目標の2200台に対し、同年12月6日までに1万2594台に達した。運転支援システム「アイサイトX」搭載グレードの構成比は受注台数全体の94%に上る。

「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」はレヴォーグが授賞(クリックして拡大) 出典:スバル

 審査員からは、「スバルグローバルプラットフォーム」とフルインナーフレーム構造の組み合わせで操縦性と快適性を高次元で両立した点、排気量1.8l(リットル)の直噴ターボエンジンでリーン燃焼に新たに挑戦した点、大型センターインフォメーションディスプレイやフル液晶メーターで構成したデジタルコックピットが高い評価を受けた。新開発のアイサイトXの搭載モデルが317万円からという価格も評価された。

 ノミネートされたのは、2019年11月1日〜2020年10月31日の期間で日本国内で発表された乗用車45台(レヴォーグは発表が10月15日で、発売が11月25日)。その中から上位10台を選出し、最終選考を行った。部門賞では、インポートCOTYはプジョー「208/e-208」、デザインCOTYはマツダ「MX-30」、テクノロジーCOTYがアウディ「e-tron Sportback」、パフォーマンスCOTYがBMW「アルピナB3」、K CAR COTYが日産自動車「ルークス」と三菱自動車「eKクロス スペース/eKスペース」が授賞した。

 この他、トヨタ自動車「ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス」、日産自動車「キックス」、ホンダ「フィット」、BMW「2シリーズグランクーペ」、ランドローバー「ディフェンダー」が最終選考に進んだ。

アイサイトXとは?

 アイサイトXは自動車専用道路向けの運転支援システムで、高精度地図データと、GPSや準天頂衛星による位置情報を使用する。渋滞時に一定の条件を満たすとステアリングから手を離すことができるハンズオフアシスト機能が含まれる。停車と発進を繰り返す場面でも、ドライバーが前を向いているなどの条件がそろえば、操作なしで再発進する。また、カーブや料金所の手前での減速や、方向指示器の操作をトリガーとした車線変更支援も搭載する。

 アイサイトXを含む新世代アイサイトは、広角化した新開発のステレオカメラと、前後4つのミリ波レーダーを周辺監視センサーに使用する。これにより、車両の周囲360度をセンシングする。ステレオカメラは、Autoliv(オートリブ)から分社化したVeoneer(ヴィオニア)が手掛ける。イメージセンサーはON Semiconductor(オン・セミコンダクター)が採用された。

 アイサイトの作動領域を拡大することにより、交差点の右左折時や出会い頭の衝突回避支援が可能になった。また、ブレーキ制御だけでは衝突回避が困難な場合にステアリング制御も介入する回避アシストや、隣接する車線で後方車両が接近している状況での車線逸脱抑制なども導入し、実用性を高めた。

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