最大365×365mmの金型を搭載できる竪型ロータリ式射出成形機FAニュース

ソディックは、従来機より最大搭載金型サイズを1.5倍拡大した竪型ロータリ式射出成形機「TR40VRE2」を発表した。最大365×365mmの金型を搭載でき、低床化やサイクル短縮などにより作業性と生産性を高めている。

» 2020年12月14日 07時00分 公開
[MONOist]

 ソディックは2020年11月11日、従来機より最大搭載金型サイズを1.5倍拡大した竪型ロータリ式射出成形機「TR40VRE2」を発表した。2021年1月に販売を開始する。標準価格は1450万円〜で、生産目標台数は年40台だ。

キャプション 竪型ロータリ式射出成形機「TR40VRE2」 出典:ソディック

 最大365×365mmの金型を搭載でき、成形品の多様化、複雑化に対応する。また、テーブル上面高さを従来機より90mm低い880mmにすることで、金型段取りや半自動成形の作業性を向上。オプション対応で、180度テーブル回転時間を従来機比最大35%短縮でき、生産性を向上する

 可塑化部と計量、射出を行う射出部で構成される独自の可塑化、射出装置「V-LINE」を搭載し、正確で再現性の高い成形に対応する。射出高速高圧仕様や、LDDV(リニア・ダイレクト・ダブル・バルブ)を搭載した超高応答仕様もオプションで選択できる。

キャプション 独自の可塑化、射出装置「V-LINE」搭載 出典:ソディック

 独自のGUIは省力化と操作性が向上しており、15型の操作画面では射出、型開閉、温度の3つの基本設定を1画面で入力可能。さらに、成形サイクル全体を一目で確認できるサイクルタイムチャート画面を採用しており、短縮可能な成形動作が瞬時に判別できる。

 他の設備との接続やデータ通信用LANポートの標準装備、同社の製品質管理システム「V Connect」との接続、「EUROMAP63/77規格」の準拠など、IoT(モノのインターネット)やビッグデータを取り入れたシステム構築に対応する。

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