「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像
ニュース
» 2020年12月15日 06時00分 公開

パイオニアがLiDARの量産をスタート、生産からサポートまで国内で対応車載電子部品

パイオニアの自動運転関連事業を手掛ける子会社パイオニアスマートセンシングイノベーションズは2020年12月10日、近距離タイプの3D LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)の量産を同年11月下旬から開始したと発表した。

[齊藤由希,MONOist]
近距離タイプの3D LiDARの量産を開始した(クリックして拡大) 出典:パイオニア

 パイオニアの自動運転関連事業を手掛ける子会社パイオニアスマートセンシングイノベーションズは2020年12月10日、近距離タイプの3D LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)の量産を同年11月下旬から開始したと発表した。

 車載機器の国内開発・生産拠点である川越事業所(埼玉県川越市)に3D LiDARの専用生産ラインを設け、生産から品質管理まで一貫して行う。車載向けの厳しい品質要件をクリアするとともに、高品質で安定した商品供給とサポートを日本国内で提供する。2021年1月にはより検知距離が長い中距離タイプの3D LiDARの量産を開始する予定だ。

 パイオニアは3D LiDARにおいて、光ディスクプレーヤーなどレーザー関連技術や、カーナビゲーションシステムをはじめとする車載製品の開発、生産ノウハウに加えて、キヤノンが保有する光学レンズ技術を融合し、高性能と小型化を両立することを目指している。

 量産を開始したのは、MEMSミラーを採用したソリッドステートタイプだ。高速スキャンによって、高精細な点群データを取得することができるという。また、ノイズ除去や物体検知のソフトウェアもパイオニアで手掛け、物体検知や3次元データ生成のソリューションとして提供する。

 3D LiDARは、レーザーダイオード1つと受光素子1つで構成する同軸光学系方式を採用することにより、部品点数を削減して体積775ccを達成した。中距離タイプと近距離タイプを組み合わせることにより、さまざまなニーズに対応していく。高速スキャンはMEMSミラーを用いたラスタースキャン方式により実現。高速で高密度なスキャンを行うことにより、ロープなど細いものや、オートバイも高精細な点群データとして取得することができる。取得した点群データは、パイオニア独自のソフトウェアで処理することにより、反射強度の弱い物体が対象となる場合や、雨天や降雪などの環境下でも高精度な検知を実現する。

高精度な点群データを取得することができる(クリックして拡大) 出典:パイオニア
ソフトウェアも提供することにより、物体と複数の人物を同時に検知するなど高度な認識を実現する(クリックして拡大) 出典:パイオニア

 近距離タイプの検知距離は人物が40m、車両が70mまでとなる。画角は水平60度×垂直30度、フレームレートは24fpsだ。外形寸法は近距離タイプが幅129.5×奥行き110.6×高さ88.6mmだが、中距離タイプは幅129.5×奥行き205.2×高さ88.6mmとなる。中距離タイプは、検知距離が人物80m、車両120mまで。

近距離タイプと中距離タイプの諸元値(クリックして拡大) 出典:パイオニア

→その他の「センシング」関連記事

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.