「猫さんスマホスタンド」を完成させる!! モデリング、そしてレーザー加工ステイホームでDIYを極める! 玄人志向なモノづくり(5)(5/6 ページ)

» 2020年12月16日 10時00分 公開

レーザー加工して一気に仕上げていく!

 レーザー加工機側の専用ソフトで先ほど作成したDXFファイルを読み込み、加工データを作って、材料を切っていきます。木の板をレーザーで焼いて加工するため、切断面は焦げて黒っぽくなります。切削加工などでは出せないこの焦げ具合が何ともいえず、良い雰囲気を醸し出します。

動画1 レーザー加工機で部品を切り出している様子(撮影:筆者)

 加工が完了したら、部品と図面を照らし合わせて、ノギスや直尺を使って寸法確認を行います。その後、部品がはまる部分の切断面にヤスリをかけながら、それぞれの部品のはまり具合を確かめます。少し押し込む程度でうまくはまるはずですが、もしも緩い場合は、組み立て後に裏側をグルーガンなどで補強するとよいでしょう。

レーザー加工で切り出した部品 図27 レーザー加工で切り出した部品 [クリックで拡大]
切断面は焦げて黒っぽくなる 図28 切断面は焦げて黒っぽくなる [クリックで拡大]

目玉を作る

 メインの部品がそろったところで、次は目玉を作ります。ポンチ絵には「木かゴムの黒い別パーツを作って押し込む」と書きましたが、要するに黒くて手で押し込めれば、どのような材料でもよいということです。

 そこで今回は、ホームセンターなどで入手可能なウレタンフォーム製のクッションを目玉の材料にしたいと思います。

ウレタンフォーム製のクッションを目玉の材料とした 図29 ウレタンフォーム製のクッションを目玉の材料とした [クリックで拡大]

 柔らかくて厚みがあるものを、ハサミで小さく丸く、正確に切り抜くのは至難の業です。ここでは「打ち抜きポンチ」という道具を使って、“一撃で”このクッションを打ち抜くことにします。使い方は「センターポンチ」と同じで、材料の上から刃を当てて、ハンマーでたたくだけです。打ち抜きポンチにはいくつかサイズがあり、500〜1200円程度で売られています。

打ち抜きポンチ(筆者所有物) 図30 打ち抜きポンチ(筆者所有物) [クリックで拡大]

 この四角いクッションの厚さがおよそ3mmだったので、これを2枚貼り合わせて6mmの厚さにして、「Φ8」の打ち抜きポンチで打ち抜きました。仕上がりは、まずまずといったところでしょうか。これを猫の目に押し込みます。

「打ち抜きポンチ」で打ち抜いた目玉 図31 「打ち抜きポンチ」で打ち抜いた目玉 [クリックで拡大]

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