オンプレミスのIT環境を従量課金制で提供する新サービスCADニュース

Hewlett Packard Enterpriseは、オンプレミスのIT環境を従量課金制で提供する「HPE GreenLake cloud services」の新サービスとパートナーシップを発表した。さまざまなリモートワーカーに対応した最適なソリューションを提供する。

» 2021年01月05日 13時00分 公開
[MONOist]

 Hewlett Packard Enterprise(HPE)は2020年12月8日、オンプレミスのIT環境を従量課金制で提供する「HPE GreenLake cloud services」の新サービスとパートナーシップを発表した。さまざまなリモートワーカーに対応した最適なソリューションを提供する。

 新たに発表した「HPE GreenLake cloud services for VDI」は、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)向けのクラウドサービスで、リモートワークの社員に適用可能な実証済みの技術を企業に提供する。Citrix、Nutanix、NVIDIA、VMwareなどの主要なHPEパートナーの技術も活用しており、さまざまなリモートワーカーに対応する。

 リモートワーカーの職務タイプを、アプリ開発者などの「パワーユーザー」、CAD/CAEユーザーなどの「エンジニアリングワーカー」、活発にインターネット検索をする「ナレッジワーカー」、コールセンター担当者などの「タスクワーカー」に分類した場合、それぞれに適した組み合わせを選択できる。料金は、使用量に基づいて、月単位での請求になるという。

 例えば、オフィスアプリケーションを集中的に使用するパワーユーザーの場合、HPE ProLiantサーバ、またはHPE Nimble Storage dHCIハイパーコンバージドシステムとNVIDIA Virtual PCソフトウェアが組み込まれたNVIDIA GPUを使用し、永続型や非永続型のモデルでアプリケーションを展開できる。

 エンジニアリングワーカーは、HPE ProLiant、またはHPE Nimble Storage dHCIとNVIDIA Virtual Workstationソフトウェアが組み込まれたNVIDIA GPUを使用。GPUを利用したコンピューティングと、遅延最小化のためにコンピューティングリソースの近くに配置された高性能ストレージの保存データのメリットを享受できる。

 また、ナレッジワーカーは、HPE ProLiant、HPE Nimble Storage dHCI、またはHPE SimpliVityハイパーコンバージドシステムにより、数十万ユーザーのサポートが可能になる。限定されたアプリケーションを利用するタスクワーカーは、HPE ProLiant、HPE Nimble Storage dHCIのメリットを得られる。

 HPEでは、パートナーエコシステムを強化し、同サービスの導入方法も拡大している。パートナー技術のうち、NUTANIXとVMware Horizon、Citrix VDIソフトウェアは既に提供中、NVIDIA GPU仮想化ソフトウェアは2021年3月までに提供を開始する予定だ。

⇒ その他の「CAD」関連ニュースはこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.