新規無針投与デバイスを用いた新型コロナウイルス感染症ワクチンの治験開始医療機器ニュース

ダイセルは、同社の新規投与デバイスを使用した、新型コロナウイルス感染症ワクチンの投与治験開始について発表した。同デバイスが治療に有効であることが示され、実用化されれば、より多くの人に効果的にワクチンを提供できるようになる。

» 2021年01月13日 15時00分 公開
[MONOist]

 ダイセルは2020年12月24日、同社の新規投与デバイスを使用した、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの投与治験開始について発表した。

 同治験は、大阪大学医学部付属病院が実施する「COVID-19 DNAワクチン(AG0302-COVID19)皮内接種の第I/II相試験」(医師主導治験)で、治験薬の皮内投与にダイセルの新規ガス式無針投与デバイス「DC-MD3A」が用いられる。

 なお、ラットによる実験で、同デバイスを用いた皮内投与では、従来の筋肉内投与と比べて、5分の1から10分の1という少量のDNAワクチンで高い効果を得られることが確認できている。

 治験の実施期間は2020年11月25日〜2021年12月で、20〜75歳以下の健康な成人が対象となる。同治験では、新規投与デバイスを用いてDNAワクチンを皮内投与した場合の有効性と安全性を評価する。

 同デバイスが治療に有効であることが示され、実用化されれば、より多くの人に効果的にワクチンを提供できるようになる。

→特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」

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