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» 2021年01月16日 08時00分 公開

業界初は譲ってもいいじゃない、後からもっと良いもので圧倒だ自動車業界の1週間を振り返る(1/2 ページ)

おはようございます。土曜日です。みなさま今週もお疲れさまでした。寒くなったり、季節外れな暖かい日もあったり、大きな温度変化がありました。体調を崩さないよう、ご自愛ください。

[齊藤由希,MONOist]

 おはようございます。土曜日です。みなさま今週もお疲れさまでした。寒くなったり、季節外れな暖かい日もあったり、大きな温度変化がありました。体調を崩さないよう、ご自愛ください。

 暖房を潤沢に使おうにも、電力の需給が厳しい状況が続いています。寒波、天候の影響による太陽光発電の出力低下、火力発電所の燃料となる液化天然ガス(LNG)の在庫不足などが重なった結果であるようです。電力卸売り市場の価格も高騰し、新電力と呼ばれる電力小売事業者と市場価格連動型の料金プランで契約している場合は電気代が非常に高くなるといわれています。こういった電力需給の逼迫(ひっぱく)が、今回に限らずこれからも起きる可能性が高いことを考えると、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」で掲げられた電力ミックスになったときはどうなるのでしょうか。

脱炭素を進める中で、需給の逼迫はどうなる?(クリックして拡大) 出典:経済産業省

 電動車がいつ充電してどのタイミングで放電すると、需給の改善に貢献できるのかも気になります。また、電動パワートレインの種類がどんな比率だと電力需給の面で望ましいのでしょうか。充電が必要な電気自動車(EV)、水素を使う燃料電池車(FCV)、燃料を補給すれば発電できるプラグインハイブリッド車(PHEV)やハイブリッド車(HEV)、電力需給にそれぞれ違うアプローチで貢献できるように思えます。クルマが発電した電力を家で使うには、V2H(Vehicle to Home)だけでなく、小さめの蓄電池で家に持ち込む方法もあり得ます。マンションや戸建て、オフィスビル、商業施設など、さまざまな場所を想定して電気を上手に使う方法が確立されていってほしいです。

 電動車つながりですが、中国の新興自動車メーカーNIOがフラグシップセダンとなるEV「ET7」を発表しました。NVIDIAのSoC(System on Chip)「Orin」を4つ搭載して、1000TOPS(1秒当たり1000兆回の演算)もの処理性能を発揮するとともに、高精度なセンサー類を採用し、高度な自動運転システムを実現するそうです。BaaS(Battery as a Service)やADaaS(AD as a Service)といったユニークな料金設定も予定しています。注目は、生産準備が整った全固体電池があることを明かした点でしょうか。容量は150kWh、重量1kg当たりのエネルギー密度が360Whで、走行距離は1000km以上としています。

 これらのスペックで本当に発売されるなら、とても楽しみなクルマです。中国企業だからどうのこうのと言う訳ではありません。NIOと同じく中国の新興自動車メーカーであるBytonはたくさんの資金を集め、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES」では有名企業との協業を大々的に発表してきました。大手サプライヤーもCESでByton向けの部品を披露しましたし、発売予定のクルマはとても現実味のあるものに見えました。これだけのサプライヤーが協力するなら製品化できるのだろうと思っていましたが、実際は製品化どころか経営自体が厳しい状況であるようです。

 ET7が量産車という土俵に立って、いろいろな人に使われて比べられ、人々の「欲しいクルマ像」に刺激を与えるのを楽しみにしています。

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