IO-Link対応で工場の生産性を向上する、省電力小型の自律型アクチュエーターFAニュース

Maxim Integrated Productsは、50%以上の省電力化が可能な自律型アクチュエーター「PD42-1-1243-IOLINK」を発表した。モニタリングの量と質を高めることで、ダウンタイムや試運転時間を短縮し、工場の生産性を向上する。

» 2021年01月20日 09時00分 公開
[MONOist]

 Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2020年11月11日、50%以上の省電力化が可能な自律型アクチュエーター「PD42-1-1243-IOLINK」を発表した。同社グループであるTrinamicブランドの製品として、Trinamicの正規販売代理店にて提供する。

キャプション 自律型アクチュエーター「PD42-1-1243-IOLINK」(クリックで拡大) 出典:Maxim Integrated Products

 PD42-1-1243-IOLINKは、ステッピングモーター「NEMA-17」とコントローラー、ドライバを一体化している。また、MaximのIO-Linkトランシーバー「MAX22513」とTrinamicのモータードライバ「TMC2130-LA」を内蔵しており、TMC2130-LAの全モードでシームレスな設定ができる。

 MAX22513は、DC-DCレギュレーター、保護ダイオード、選択可能な3.3Vあるいは5V のLDOなどを搭載する高集積デバイス。競合品と比較してサイズは3分の1程度と小さく、消費電力は4分の1だ。

 TMC2130-LAも省電力のCoolStep機能を備えており、センサーなしでのストール検出や、最大256段階のマイクロステッピングでスムーズな高精度モーションを提供。位置決め精度の高さを誇り、共振現象を最小に抑える。

 これらのチップセットにより、PD42-1-1243-IOLINKは競合品と比べて電力が半分以下、サイズが約3分の1と、省電力と小型化を両立しつつ、高度なモーションコントロール技術を備える。さらに、モニタリングの量と質を高めることで、ダウンタイムや試運転時間を短縮し、予知保全データの品質を向上しながらスループットを最大化する。

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