−70℃の環境を18日間保持する保冷ボックスを開発医療機器ニュース

パナソニックは、ドライアイスなどの保冷剤を用いて、−70℃の環境を最長で18日間保持できる真空断熱保冷ボックス「VIXELL」を開発した。箱型に一体成型することで、冷気漏れの原因となる継ぎ目を無くした。

» 2021年02月03日 15時00分 公開
[MONOist]

 パナソニックは2020年1月21日、ドライアイスなどの保冷剤を用いて、−70℃の環境を最長で18日間保持できる真空断熱保冷ボックス「VIXELL(ビクセル)」を開発したと発表した。2020年度末より製薬会社や流通会社などへサンプルを提供し、早期の商品化を目指す。

キャプション 真空断熱保冷ボックス「VIXELL」(右:120リットルタイプ、左:57リットルタイプ)(クリックで拡大) 出典:パナソニック

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 同社がこれまで培ってきた断熱性能を高める技術やノウハウを活用して、箱型の立体形状に一体成型することで、冷気漏れの原因となる継ぎ目を無くした。

キャプション 一体成型による高断熱構造(右:一体成型のため「VIXELL」は冷気漏れが少ない、左:従来型の冷気漏れの様子) 出典:パナソニック

 また、57リットルタイプでは保冷効果を高めるために断熱材に発泡ウレタンとグラスウールを使用。同社従来製品より保冷能力が約30%向上した。

 VIXELLは真空断熱ボックス内に蓄熱ユニットを設置し、蓄熱ユニット内外にドライアイスなどの保冷剤を充填することで温度を維持する。蓄熱ユニットや保冷剤を変更することで、−70℃、−20℃、2〜8℃温度帯などのさまざまな温度設定が可能だ。

キャプション −70℃以下での冷凍輸送に対応する保冷能力(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 断熱材表面のプラスチック製シートは、保冷剤を使用するともろく壊れやすくなる性質を持つ。落下時の破損リスク軽減のため、VIXELLは衝撃吸収構造を採用している。

キャプション 衝撃吸収構造の採用(クリックで拡大) 出典:パナソニック

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