作業容易性と接触信頼性を両立、2枚ばね技術採用の新型プッシュイン端子台FAニュース

オムロンは2021年2月15日、プリント基板用端子台の新シリーズとして、3.5mmピッチプッシュイン端子台基板用コネクター「XW4M/XW4N」を発売すると発表した。2021年1月から国内で既に展開しており、同年3月からグローバル展開を開始する。

» 2021年02月16日 06時30分 公開
[三島一孝MONOist]

 オムロンは2021年2月15日、プリント基板用端子台の新シリーズとして、3.5mmピッチプッシュイン端子台基板用コネクター「XW4M/XW4N」を発売すると発表した。2021年1月から国内で既に展開しており、同年3月からグローバル展開を開始する。新製品は2ピース型の端子台で、接触信頼性を確保しつつコネクターの挿抜力を小さくする独自の2枚ばね構造としており、同技術で特許を取得している。

photo 3.5mmピッチプッシュイン端子台基板用コネクター「XW4M/XW4N」(クリックで拡大)出典:オムロン

結線作業の容易さと接触信頼性を両立させた2枚ばね技術

 生産設備や各種制御機器の複雑化に伴い、これらの設備に関連する配線や結線の負荷も高まってきている。そこで、これらをより簡略化するために、機器のインタフェースとして、ねじで止める従来のねじ方式端子台から、挿し込むだけで結線ができるプッシュイン方式の端子台に切り替える動きが広がっている。オムロンでは、2016年から「Value Design for Panel」として、「制御盤」全体での付加価値向上に取り組んでいるが、その一環としてプッシュイン方式の端子台の提案を強化している。

 今回の新製品では、結線のしやすさを高め、結線部を分離できる2ピース型を採用。従来の2ピース型のプッシュイン方式端子台では、接触信頼性を確保するために、端子台同士のコネクターの挿抜力が大きくなり、挿し込む際や入れ替える際の負荷が高かったが、独自の2枚ばね構造を採用したことで、運用性と接触信頼性の両立を実現したことが特徴だ。

 この2枚ばね構造では、挿入部の第1ばねに加え、接触信頼性を確保するための第2ばねを用意。第1ばねは挿抜力を小さくし、簡単に抜き挿しできる一方で、第2ばねを脱着レバーでコントロールすることで、挿抜力を高めたり、弱めたりできるようにし、接触信頼性を確保している。

photo プッシュイン端子台基板用コネクター「XW4M/XW4N」で採用された2枚ばね構造の仕組み(クリックで拡大)出典:オムロン

 脱着レバーをコネクターの持ち手方向に設置しているため、片手でコネクターの挿抜が可能。また、ドライバーが固定できるリリースホールを用意し、両手を使った配線作業なども行えるようにしている。

 プッシュイン方式の端子台は業界によって採用状況が異なるが「工場内で使用するFA系は人手不足なども含めて結線の負荷への課題感があり、プッシュイン方式への切り替えニーズが高い。新製品もまずはFA系を中心に提案を進める」(オムロン)としている。

photo 片手で挿抜する様子(クリックで拡大)出典:オムロン

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