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» 2021年02月18日 13時00分 公開

複合材料3Dプリンティングの製造コスト分析などが可能になった「Digimat」新版3Dプリンタニュース

e-Xstream engineeringは、複合材マルチスケール材料モデリングソフトウェア「Digimat2021.1」を発表した。トータル製造コストの計算や、CTスキャン画像を利用した複合材料のミクロ構造の解析機能などを追加している。

[MONOist]

 エムエスシーソフトウェアは2021年2月4日、e-Xstream engineeringが、複合材マルチスケール材料モデリングソフトウェアの新版「Digimat2021.1」をリリースしたと発表した。

 Digimat2021.1は、樹脂積層造形部品の最適化解析を実施し、材料使用量、工数、労力などのトータル製造コストを計算できる。多くの部品の同時造形を目的とした解析をバッチ処理で実行することで、生産性の向上とリードタイム削減にも寄与する。

 また、見積もられた生産量に対する装置の導入にかかるトータルコストや償却コストを考慮した生産計画も立てられる。情報はプロットや円グラフで可視化され、シナリオごとにコストの内訳の分析が可能だ。

Digimat-AM を使用した製造コスト解析 Digimat-AM を使用した製造コスト解析 出典:エムエスシーソフトウェア
SLSバッチプリント用解析結果ポスト処理ニーズ SLSバッチプリント用解析結果ポスト処理ニーズ 出典:エムエスシーソフトウェア

 部品のCTスキャンデータをDigimat2021.1にインポートし、2成分ミクロ構造の有限要素モデルを構築することで、材料挙動のモデル化も可能だ。CAEツールに検証済み材料モデルを設定すれば、部品内における材料特性の分布、変化を考慮した解析ができ、材料の使用量削減、不具合要因の回避が可能になる。多くの計算を必要とするミクロ構造の材料挙動の予測は、GPUを用いてプロセスを最適化することにより、数分で解析結果を得られるようになる。

VGSTUDIOからの複合材料微細構造のCT Scan画像 VGSTUDIOからの複合材料微細構造のCTスキャン画像 出典:エムエスシーソフトウェア

 さらに、e-Xstream engineeringの材料ライフサイクル管理システム「MaterialCenter」を使うことで、設計段階で部品、材料、使用した3Dプリンタやプロセス、物理試験に関する情報を得て、チーム内で共有できる。

 他に、温度依存とひずみ速度依存を同時に考慮できる、射出成型用の構造解析用材料モデルを追加。限られた情報から繊維配向による異方性を考慮した材料モデルを作成できるパラメーターフィッティング機能などを強化した。

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