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» 2021年03月10日 14時00分 公開

人と技術の共創を、倉庫内物流向けロボットのオープンイノベーション施設物流のスマート化(1/2 ページ)

鴻池運輸は2021年3月3日、倉庫内物流の自動化ロボットや機器開発に加えて、スタートアップとのオープンイノベーションを促進する「鴻池技術研究所イノベーションセンター」を東京都品川区に開設した。倉庫物流を再現した現場内で、実証実験を通じて、ロボットや機器の実効性を確認できる。

[池谷翼,MONOist]

 鴻池運輸は2021年3月3日、倉庫内物流の自動化ロボットや機器開発に加えて、スタートアップとのオープンイノベーションを促進する「鴻池技術研究所イノベーションセンター(以下、技研IC)」(東京都品川区)を開設した。倉庫物流の現場を再現しており、ロボットや機器のメーカーは実証実験の場として、導入検討社はロボットや機器の実効性を確認する場として活用できる。

【訂正】鴻池運輸からの申し入れにより、初出時から記事の一部を削除しました。

 開設後、当面はZMPやRapyuta Robotics、inVia Robotics、THK、トピー工業などが開発したロボットや機器の実証実験を主に実施する。

メーカーが新技術へのフィードバックを直接得る場に

 鴻池運輸は製品の輸配送サービスに加え、自社倉庫や物流センターを用いた倉庫物流サービスなど物流事業を手掛ける企業である。製造業や食品業向けに、生産/製造工程から検査、配送など一連の業務を請負うサービスを展開している。

 同社は特に物流事業において、新しい自動化技術の導入などを通じたDX(デジタルトランスフォーメーション)を以前から推進してきた。「人と技術のハイブリッド」をコンセプトに、自動化技術などでオペレーションを自動化、高度化することで、職場環境の安全性と生産性向上を狙う。

 今回開設した技研ICが位置するのは、東京都品川区にある「東京レールゲート WEST」の6階である。延床面積は205坪(約677.68m2)で、エリア内は大型の荷物搬送を行う「大物エリア」と、それよりも小さい荷物を運搬する「中・小物エリア」に分かれている。各エリアは実現場を模擬した実証実験場となっており、最新のロボットや自動化機器の実効性評価が行える。ロボットや機器のメーカーの立場から見ると、自社が開発した新技術などに対するフィードバックを直接得る場として活用できる点がメリットだ。

技研ICの内部の様子[クリックして拡大]

ロボットの動作、精度、安全性を確認可能

 開設当初は5種類のロボットや無人搬送車(AGV)による実働デモンストレーションを展示する。具体的には、重量物を搬送する自動フォークリフト(ZMP)、棚ピッキング用の自律走行搬送ロボット(Rapyuta Robotics)、棚段ボールピッキング自動ロボット(inVia Robotics)、協働ロボットを用いた多品種ピースピッキングロボットアーム(THK)などの実際の動作や動作精度、安全性などを確認できる。また、業務プロセス内で機械による自動化と、人間による柔軟な対応の組み合わせがどの程度可能かを実際に体験できる。

Rapyuta Roboticsの自律走行搬送ロボット(AMR)[クリックして拡大]
ZMPがデモ展示する自動フォークリフト[クリックして拡大]
inVia Roboticsによる段ボールピッキング用AMR。棚からの荷物の引き出しを自動で行い、作業者のもとへ届ける[クリックして拡大]
トピー工業のAGV。群制御用のソフトウェアはNEC製のものを使っている[クリックして拡大]
THKが開発した多品種ピッキングロボットアーム[クリックして拡大]
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