治療空間自体が一体化した情報統合手術室の販売を開始医療機器ニュース

日立製作所とOPExPARKは、OPExPARKの次世代情報融合プラットフォーム「OPeLiNK」の販売に合意し、日立は情報統合手術室「METIS」の販売を開始した。生体情報など手術時におけるさまざまな情報を一元管理できる。

» 2021年03月11日 15時00分 公開
[MONOist]

 日立製作所(日立)とOPExPARKは2021年2月25日、OPExPARKが製造、販売する次世代情報融合プラットフォーム「OPeLiNK(オペリンク)」の販売に合意し、日立が情報統合手術室「METIS(メーティス)」の販売を開始すると発表した。

キャプション SCOT化した手術室のイメージ(東京女子医科大学 HyperSCOT) 出典:日立製作所

 OPeLiNKは、あらゆる機器と既存の仕組みを改造することなくネットワーク化し、手術室の映像情報や生体情報などを統合、表示、保存、配信する。METISは、OPeLiNKを中心に、医療機器を含む手術室のエンジニアリング、手術室運用効率化支援、メンテナンスを各科、各症例向けにSmart Cyber Operating Theater(SCOT)のコンセプト下でパッケージ化したもの。MRI画像など映像系だけでなく、生体情報など手術時におけるさまざまな情報を一元管理できる。

 SCOTとは、治療効果とリスク低減の両立を目的として、治療空間自体が一体のシステムとなるスマート治療室を意味する。東京女子医科大学を中心に16機関が連携して開発を進めており、2018年7月にはOPeLiNKを活用した臨床研究を開始していた。

 今後、日立とOPExPARKは、情報統合を活用した手術情報のデータベースの作成や、本データベースを用いた各科、各症例向け手術支援アプリケーションの拡充を行う予定だ。

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