電動車向けリチウムイオン電池用バッテリーパウチの生産工場を新設工場ニュース

大日本印刷は、埼玉県入間郡の鶴瀬工場内にリチウムイオン電池部材の新工場を新設する。電動車向けリチウムイオン電池の外装材となるバッテリーパウチの生産能力を強化し、需要拡大に対応する。

» 2021年03月15日 07時00分 公開
[MONOist]

 大日本印刷は2021年2月16日、埼玉県入間郡の鶴瀬工場内に、リチウムイオン電池部材の新工場を新設すると発表した。敷地面積は約5000m2で、延床面積は約1万7000 m2。当初の計画より約1年早い、2021年6月に稼働を開始する。

 新設するのは、リチウムイオン電池の外装材となるバッテリーパウチの生産工場だ。EV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド車)、HV(ハイブリッド車)など電動車向けの需要拡大に対応する。鶴瀬工場は自動車用内装材などの部材も生産しており、今後、モビリティ関連事業の中核的な生産拠点として整備していく。

キャプション リチウムイオン電池用バッテリーパウチのサンプル 出典:大日本印刷

 情報機器向けに利用が広がってきたリチウムイオン電池用バッテリーパウチは、電動車の普及に伴い、大型サイズの需要が急激に拡大している。同工場は2022年にも設備を増強する予定で、さらに他拠点でも増強を計画するなど、リチウムイオン電池の旺盛な需要に対応するために生産能力の拡大を検討していく。

 2024年度には、リチウムイオン電池用バッテリーパウチで年間1000億円の売り上げを見込んでいる。

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