ドライブレコーダーの映像を用いて、ながら運転をAIで検出する技術を開発組み込み採用事例

デンソーテンとディジタルメディアプロフェッショナルは、法人向けドライブレコーダーの映像を用いて、脇見やスマホ操作などのながら運転や居眠り運転をAIで検出する技術を開発した。

» 2021年03月16日 11時00分 公開
[MONOist]

 デンソーテンは2021年2月24日、法人向けドライブレコーダーの映像を用いて、脇見やスマホ操作などのながら運転や居眠り運転をAI(人工知能)で検出する技術を発表した。ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)との共同開発となる。

 デンソーテンが蓄積した実際の事故データによる分析データを基に、DMPのAI画像認識ソフトウェア「ZIA Cloud SAFE」を用いて、事故につながりかねないヒヤリハット映像の判別精度を向上させた。

 また、AIが車室内カメラに映るドライバーの動作も学習。スマートフォン操作による脇見や片手運転などのながら運転、居眠り運転の分析精度を高めた。

 

キャプション ながら運転などのAI検出サービスのイメージ図(クリックで拡大) 出典:デンソーテン

 デンソーテンは、販売中の法人向け通信型ドライブレコーダー「G500Lite」に同技術を追加する予定だ。既存カメラで映像を抽出することも可能で、以前からのユーザーも活用できる。

 同技術により、ドライバーに実際のながら運転映像を用いた安全運転教育を実施することが可能となる。営業車や社有車を保有している企業は、AIにより事故の要因を自動判別できるため、原因把握に要する工数を削減できる。

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