5G 人からモノへ 〜「未踏の時代」迎えた無線技術 特集

凸版印刷とTISがローカル5Gで協業、新規ビジネス創出に向け検証拠点を整備製造マネジメントニュース

凸版印刷とTISは2021年3月19日、ローカル5Gでの技術連携を開始すると発表した。両社の知見を組み合わせ、大規模な工場やインフラ監視などの用途に向けた現実的な用途開発に取り組んでいく。

» 2021年03月22日 09時00分 公開
[MONOist]

 凸版印刷とTISは2021年3月19日、ローカル5Gでの技術連携を開始すると発表した。両社の知見を組み合わせ、大規模な工場やインフラ監視などの用途に向けた現実的な用途開発に取り組んでいく。

 地域の企業や自治体などが個別に利用できる局所的な無線ネットワークとして、ローカル5Gは、大規模な工場内や屋外通信など、特に産業用途で期待が高まっている。凸版印刷とTISではローカル5Gの普及と社会実装に向け、従来はそれぞれで展開してきた、ローカル5Gの社会実装における技術や知見を融合し、ローカル5Gを活用した新たなビジネス創出への取り組みを加速させる考えである。

 具体的には、超高速・大容量・低遅延・多接続といった5Gのメリットが発揮できるスタンドアロン方式のローカル5G基地局を両社の拠点に設置する。周波数帯域は2020年12月の総務省による制度整備によって拡張されたSub6帯を使う予定だ。

 さらに、検証用端末などのローカル5G検証環境を整備し、ローカル5Gを活用したデータ通信に関する技術検証を相互で行う。さまざまな技術を利活用できる拠点を立ち上げることで、新たな社会課題の解決につながるサービス、ソリューションの創出を目指す。両社では今後、ローカル5G環境を相互接続し、拠点間でのローカル5Gの実証実験環境を2021年度中に構築する予定だとしている。

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