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» 2021年04月08日 09時30分 公開

コロナ禍での残業時間の実態調査、最も残業が減った職種は「基礎研究」キャリアニュース

転職サービス「doda」が、コロナ禍での「職種別の残業時間の実態」に関する調査結果を発表した。1カ月あたりの平均残業時間は20.6時間で、緊急事態宣言前である2020年1〜3月の平均28.1時間と比べて、7.5時間短くなっていることが分かった。

[MONOist]

 転職サービス「doda(デューダ)」は2021年3月29日、コロナ禍での「職種別の残業時間の実態」に関する調査結果を発表した。同調査は20歳〜59歳の正社員男女を対象とし、1万5000件の有効回答を得た。

 初めに、2020年4〜6月の1カ月あたりの平均残業時間を調べたところ、「20.6時間」だった。同年1〜3月(緊急事態宣言前)の平均である28.1時間と比べて、7.5時間短くなっている。

キャプション 2020年緊急事態宣言前後の平均残業時間(クリックで拡大) 出典:doda

 また、「残業時間が減った職種トップ20」を見ると、残業時間が最も大きく減少したのは、モノづくり系エンジニアの「基礎研究」で18.3時間減少していた。次いでコンサルタント、不動産専門職の「コンサルタント」が17.4時間の減少、3位がモノづくり系エンジニアの「技術営業」で、17.0時間減少していた。

キャプション 残業時間が減った職種ランキングTOP20(クリックで拡大) 出典:doda

 「残業時間が減った職種トップ20」に多くランクインした職種は営業系で、営業系全16職種の残業時間は2020年1〜3月の期間と比べると、月平均で8.9時間減少。全体の平均である7.5時間よりも減り幅が大きかった。

 「残業時間が少ない職種ランキング」トップ5は、1位が「営業事務アシスタント」(9.2時間)、2位「医療事務アシスタント」(10.7時間)、3位は営業職種の「MR」(11.8時間)、4位「薬事」(12.5時間)、5位「一般事務アシスタント」(12.7時間)だった。

キャプション 残業時間ランキング(クリックで拡大) 出典:doda(デューダ)

 また、20位以内を見ると、6位に「店舗/施設管理/店舗開発」(13.2時間)、11位に「旅行/宿泊/ホテル/冠婚葬祭関連職」(14.8時間)、13位に「販売/接客/売り場担当」(15.3時間)と、「販売/サービス」系の職種がランクインしている。これは緊急事態宣言下での、飲食店などに対する営業自粛要請の影響と考えられる。

残業が多い職種も、コロナ禍により残業時間が減少

 次に、2020年4〜6月の「残業の多い職種トップ20」の1カ月あたりの平均残業時間を調べたところ、「27.5時間」だった。緊急事態宣言前の同年1〜3月の37.2時間から、−9.7時間と大幅に減少している。残業時間の多いランキングの上位を見ると、「エンジニア」系、「営業」系、「クリエイティブ」系の職種が多く並んでいるが、これらの職種も、コロナ禍を受けて残業時間の減少が大きかった。

 「残業時間の多い職種ランキング」のトップ5は、1位が「教育/スクール」(38.6時間)、2位は建築/土木系エンジニアの「施工管理」(36.9時間)、3位が「人材サービスの営業」(30.8時間)で、4位が「物流/倉庫/在庫管理」と「設計監理/施工監理/コンストラクションマネジメント」(28.0時間)だった。

 なお、コロナ禍の影響で、ランキングの順位が変動している。今回1位の「教育/スクール」は、2020年1〜3月調査データのランキングでは4位で(42.0時間)、2位の「施工管理」は1位(48.9時間)だった。他にも同年1〜3月に2位だった「基礎研究」(43.7時間)は15位(25.4時間)に、6位だった「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」(39.7時間)は、16位(25.2時間)まで順位を下げている。このような変動は、「エンジニア」系や「クリエイティブ」系の職種で顕著だった。

 「営業」系の職種でも、1〜3月に3位だった「建設/不動産の営業」(42.8時間)は、7位(27.5時間)に、9位だった「広告/メディアの営業」(37.9時間)は13位(25.5時間)へ順位を下げた。半面、「人材サービスの営業」のように、残業時間が8.4時間減少しながら、残業時間の減り幅が相対的に小さかったことで、8位(39.2時間)から3位(30.8時間)に繰り上がった職種もあった。

 dodaでは、テレワーク、リモートワークが残業時間に与えた影響についてのアンケート調査も実施した。同調査は、2020年4月7日の緊急事態宣言発令後にテレワーク、リモートワークを実施した人に対して、「テレワーク、リモートワークで勤務する場合の残業時間は出社して働くときに比べて変化はありますか?」と尋ねたものだ。

 その結果、「(残業時間が)大幅に減った」が9.9%、「減った」が17.7%で、合わせて27.6%が、残業時間が「減った」と回答した。「大幅に増えた」「増えた」と回答した人の割合は、合計12.5%となっており、テレワーク、リモートワークによって残業時間が減った人の方が、増えた人より2倍以上多くなっている。「変わらない/どちらでもない」は39.4%だった。

キャプション テレワーク、リモートワークで勤務する場合の残業時間は出社して働くときに比べて変化があるか(クリックで拡大) 出典:doda(デューダ)

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