手首軸の許容負荷を強化した小型塗装向けロボット、生産ラインコンパクト化に貢献産業用ロボット

安川電機は、塗装用途ロボットの新製品「MOTOMAN-MPX1400」の販売を開始した。手首軸の許容負荷を強化し、動作領域を拡大したことで、多様化する塗装ニーズに応えつつ、生産ラインのコンパクト化、コスト低減に貢献する。

» 2021年04月19日 07時00分 公開
[MONOist]

 安川電機は2021年4月5日、塗装用途ロボット「MPX」シリーズの新製品「MOTOMAN-MPX1400」の販売を開始した。自動車ヘッドランプ、自動車内装部品、小型家電製品などの塗装に適している。価格はオープンだ。

キャプション 塗装用途ロボット「MOTOMAN-MPX1400」 出典:安川電機

 MOTOMAN-MPX1400は、従来機種「MOTOMAN-EPX1250」より手首軸の許容負荷を強化している。そのため、複数色の塗装が可能な多連スプレー塗装ガンや塗料を微粒子化する小型ベルガンなど、搭載できる塗装ガンの選択肢が広がった。

 また、壁掛け設置時のロボット旋回軸動作領域を拡大。狭いエリア内でロボット待機姿勢が確保できること、姿勢自由度が向上したことにより、設備を省スペース化でき、メンテナンス作業の効率化につながる。さらに、軸配置やリーチ長はMOTOMAN-EPX1250を継承しており、ロボット更新の際に、設備の改修をせずに現行の設備を活用できる。

 機能が強化され、さらに使いやすくなった新製品により、生産スタイルに合わせた塗装システムの構築が可能になり、生産ラインのコンパクト化、コスト低減に貢献する。

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