「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

日系自動車5社で車載通信機を共同開発、つながるための基本機能は協調領域モビリティサービス

スズキやスバル、ダイハツ工業、トヨタ自動車、マツダの5社は2021年4月27日、次世代車載通信機の技術仕様を共同開発すると発表した。各社の開発工数を低減し、システム運用や機能追加などのバージョンアップを簡素化し、コネクテッドカーに必要な設備や人員などのリソースを最適化する。

» 2021年04月28日 08時30分 公開
[齊藤由希MONOist]

 スズキやスバル、ダイハツ工業、トヨタ自動車、マツダの5社は2021年4月27日、次世代車載通信機の技術仕様を共同開発すると発表した。各社の開発工数を低減し、システム運用や機能追加などのバージョンアップを簡素化し、コネクテッドカーに必要な設備や人員などのリソースを最適化する。

 トヨタが開発した車載通信機技術をベースに、スズキやスバル、ダイハツ、マツダの保有技術を盛り込みながら、クルマからネットワーク、車載通信機センターまでの接続仕様を共通化する。これにより、車両とセンターの通信品質を向上させる他、オペレーターとユーザーの通話品質や接続スピードも改善させる。

 現在は同じコネクテッドサービスを提供する場合でも各社が異なるアプローチでリソースを投入し開発している。今回、コネクテッドカーの基本機能である車載通信機の開発を協調領域、アプリケーションやサービスの開発を各社で取り組む領域と位置づけ、協力を決めた。車載通信機の開発が効率化し、加速することで、アプリケーションやサービスの開発に各社がリソースを投入できるようになる。

次世代車載通信機の開発のイメージ(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

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