ラバー素材対応3Dプリンタの予約販売開始、シューズソールの造形も3Dプリンタニュース

ホープトレーディングは、ラバー素材対応の3Dプリンタ「Cambrian」の先行予約販売を開始した。弾力性と強度に優れた熱可塑性ゴムを造形でき、シューズソールやマスクガードなど実用的な製品をプリントできる。

» 2021年05月17日 13時00分 公開
[MONOist]

 ホープトレーディングは2021年5月6日、ラバー素材対応のFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「Cambrian」の先行予約販売をクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」上で開始したと発表した。弾力性と強度に優れた熱可塑性ゴム(TPR)に対応する。

FDM方式3Dプリンタ「Cambrian」 FDM方式3Dプリンタ「Cambrian」(クリックで拡大) 出典:ホープトレーディング

 Cambrianは、自動車のタイヤと同等の50〜70Aの硬度と復元率50%以上の特性を持つTPRを材料に用いることができる。2.85mmのTPRフィラメント用プリンタヘッドに加え、1.75mmのPLAやABSなど一般的なフィラメント用のプリンタヘッドも標準で搭載する。

 装置本体はアルミ合金製で、ケーブルが表に出ないシンプルなデザインを採用。組み立てや持ち運びが容易で、高い筐体剛性と耐久性を備える。格子状に加熱配線したプラットホームにより、造形物の反りや歪みを防止する他、脱着も容易だ。

 独自開発のLCD 4.3インチタッチパネルを搭載し、初心者でも直感的に操作できる。データ読み込み用のSDカードスロットを備え、PCとの接続用にUSBインタフェースのSDカードリーダーも用意する。

 標準タイプの「Cambrian Pro」と大型造形対応の「Cambrian Max」を提供。造形サイズは、Cambrian Proが235×235×250mm、Cambrian Maxが330×320×380mm。シューズソールやマスクガード、テニスボール、ラバータイヤなど、高品質で実用的な製品のプリントに対応できる。

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