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» 2021年05月25日 14時00分 公開

「ミラーワールド」に「草の根DX」、今後3年間で注目の技術トレンド製造ITニュース(1/2 ページ)

アクセンチュアは2021年5月24日、今後重大な影響力を持つテクノロジートレンドをまとめた調査レポート「Accenture Technology Vision 2021」についての発表会を開催した。同調査では、今後3年間で重要性を増すテクノロジートレンドとして、テクノロジー戦略と事業戦略の関係性やノーコード/ローコードツールなどが取り上げられた。

[池谷翼,MONOist]

 アクセンチュアは2021年5月24日、今後重大な影響力を持つテクノロジートレンドをまとめた調査レポート「Accenture Technology Vision 2021(以下、テクノロジービジョン 2021)」についての発表会を開催した。同調査では、今後3年間で重要性を増すテクノロジー関連のトピックスとして、テクノロジー戦略と事業戦略の関係性や、ノーコード/ローコードツールなどを取り上げた。

5つのテクノロジートレンドに注目

 テクノロジービジョン 2021は、ビジネス全体に大きな影響を与え得るテクノロジートレンドなどを予測する年次レポートである。今回のレポートは、公的機関や民間企業、研究機関などに在籍する25人の有識者で構成された「テクノロジービジョン外部諮問委員会」で収集した知見に加えて、各テクノロジー分野の有識者や業界の専門家、アクセンチュアの経営幹部約100人へのインタビューで得た意見などを参考に作成した。また、テクノロジーの導入実態に関する調査も、31カ国、6241人の企業経営層やIT担当幹部を対象に実施してまとめている。

 今回のレポートでは、「今後3年間で押さえるべきテクノロジートレンド」(テクノロジービジョン 2021より)を5つ取り上げている。本稿ではその中から「テクノロジーの戦略的集積」「ミラーワールド」「ノーコード/ローコードツールによる『草の根DX(デジタルトランスフォーメーション)』の拡大」の3つを取り上げて紹介する。

テクノロジー戦略と事業戦略の合致

 1つ目は企業内のテクノロジー基盤の拡張を通じた「テクノロジーの戦略的集積」である。アクセンチュア テクノロジー コンサルティング本部 インテリジェントソフトウェアエンジニアリングサービス グループ日本統括 マネジング・ディレクター 山根圭輔氏は「当社の調査では、テクノロジーアーキテクチャの構築が組織の全体的な成功に重要だと感じているという回答は全体の74%に上ったが、テクノロジー戦略が組織の全体的な戦略や目標の後押しになっているという回答は36%にとどまり、ギャップが生じている。つまり、テクノロジー戦略と事業戦略が合致していないケースが多く見られるということだ」と指摘する。

 企業が事業戦略と合致したテクノロジー戦略を構築するには、いくつかのステップを踏まえる必要がある。これについて山根氏は、「レガシーシステムから脱却するとともに、クラウド化、マイクロサービスに基づく開発を実現するテクノロジー基盤を整備して、開発したシステムの適応性や再利用性を強化する必要がある。これによって、既存の発想にとらわれないデジタル体験を顧客に提供できるようになる」と説明した。

テクノロジー戦略と事業戦略を合致させる必要がある※出典:アクセンチュア[クリックして拡大]

 一方で、マイクロサービスの無秩序な取り入れは、システムの「スパゲティ化」などの問題を引き起こしかねない。このため山根氏はマイクロサービス間の依存関係を計測し、全体像を把握する取り組みが重要になるとも指摘した。

テクノロジー戦略と事業戦略を合致させる必要がある※出典:アクセンチュア[クリックして拡大]
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