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» 2021年05月28日 08時00分 公開

物流施設向けピッキングロボットが第3世代に、毎時1200個のピック能力を実現産業用ロボット

オカムラは物流施設における商品のピッキングを行うロボットピースピッキングシステム「RightPick(ライトピック)」の第3世代モデルを発売する。「RightPickプロセッサーモジュール」の処理能力を大幅に向上し、従来比20%高速の毎時1200個のピック能力を実現したという。

[朴尚洙,MONOist]

 オカムラは2021年5月27日、物流施設における商品のピッキングを行うロボットピースピッキングシステム「RightPick(ライトピック)」を新モデルに更新し、同年6月に発売すると発表した。第3世代となる新モデルは、ピースピッキングを行う対象物の認識や、グリッパーによるピッキングの制御などを担う「RightPickプロセッサーモジュール」の処理能力を大幅に向上したことで従来比20%高速となる1時間当たり1200個のピック能力を実現したという。

 RightPickは、ユニバーサルロボット(UR)の協働ロボット「UR5e/10e」やインテル(Intel)の3Dカメラ「RealSenseD415」といった一般的に入手可能な製品を用いつつ、真空吸着カップと3本の指を組み合わせた独自形状のグリッパーや、ピースピッキングにおける認識や制御の核となるRightPickプロセッサーモジュールにより独自性を持たせたロボットピースピッキングシステムである。

オカムラが販売するロボットピースピッキングシステム「RightPick」 オカムラが販売するロボットピースピッキングシステム「RightPick」によるピースピッキングのイメージ(左)とシステム構成(右)(クリックで拡大) 出典:オカムラ

 新モデルのRightPickプロセッサーモジュールは、デュアルGPUの搭載により、従来モデルと比較して6倍以上高速にデータを処理できるようになった。データ処理能力の向上によりピック能力は従来比20%増の1時間当たり1200個を達成した。

 また、「RightPick AIソフトウェア」により、初めて取り扱う商品でもマスター登録なしでピッキングを行える。世界中から集められた膨大なピッキングデータを分析し、機械学習モデルを定期的にバージョンアップすることにより、処理能力や精度を向上させている。なお、ピッキング対象物の許容範囲は、重量で最大2kg、寸法で最小1cm/最大30cmとなっている。

 オカムラは2020年1月、RightPickの開発・製造元である米国のRightHand Roboticsとパートナー契約を締結し、同年2月から販売している。自動倉庫や搬送・仕分け機器などの物流システム機器の開発・製造、導入・運用支援、アフターサービスなど物流システムにおける一貫したソリューションを提供するオカムラは、RightPickの新モデルを搬送機器や倉庫管理システムと組み合わせ、ピッキングの自動化まで含めた統合ソリューションの提案を行い、物流現場のさらなる自動化・省人化を実現し、生産性の向上に貢献していくとしている。

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