「現場マルチネットワークサービス」にプライベートLTE方式sXGPシステムを追加製造業IoT

パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、プライベートLTE方式のsXGPシステムを提供する。企業や倉庫、工場におけるセキュアな自営モバイルネットワークの構築と、DXの普及をサポートする。

» 2021年06月09日 11時00分 公開
[MONOist]

 パナソニック システムソリューションズ ジャパンは2021年5月26日、新事業「現場マルチネットワークサービス」の一環として、同年6月下旬からプライベートLTE方式のsXGPシステムを提供すると発表した。企業や倉庫、工場におけるセキュアな自営モバイルネットワークの構築と、DX(デジタルトランスフォーメーション)の普及をサポートする。

キャプション sXGPシステムの基地局(クリックで拡大) 出典:パナソニック システムソリューションズ ジャパン

 同システムは、免許不要の1.9GHz帯の周波数を利用するLTE方式を採用し、複数のPLMN-ID(携帯電話の国際的な識別番号)を認証するLTEコア(ローカルコア)も提供する。sXGPと自営等BWA(Broadband Wireless Access)を同一LTEコアで統合管理することで、共通のSIMによる認証を可能にし、ネットワークが切り替わっても途切れない通話や通信を提供する。

キャプション システム構成イメージ(クリックで拡大) 出典:パナソニック システムソリューションズ ジャパン

 sXGP基地局1台で同時接続する端末は最大32台。少数の基地局、配線で多数の端末を配備するため、自由度の高いエリア設計ができる。

 また、ローカルコアを閉域網内に配置したオンプレミス型システムのため、外部回線の影響を受けにくく、災害時でも通信の混雑を低減する。閉域内の通話では、従量課金が発生しない。

 システム構成に加え、ローカルコア側のSIM認証と暗号化技術により、携帯キャリアと同等の安全な通信を確保している。SIMの番号単位でグループ化して接続に制限を設けるなど、現場のニーズに合わせた最適なネットワークを提供する。

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