シートに立つだけで心電図データを取得し、AIで解析する犬用システム医療機器ニュース

HACARUSとDSファーマアニマルヘルスは、犬がシートの上に立つだけで心電図データを取得できる装置と、心電図データをAI(人工知能)が解析して可視化するシステムを開発し、試用モニターの公募を開始した。

» 2021年06月17日 15時00分 公開
[MONOist]

 HACARUSは2021年6月10日、犬がシートの上に立つだけで心電図データを取得できる装置と、心電図データをAI(人工知能)が解析して可視化するシステムを開発したと発表した。動物病院向けに、試用モニターの公募を開始している。DSファーマアニマルヘルスとの共同開発による成果だ。

キャプション 装置と解析システムの使用イメージ(クリックで拡大) 出典:HACARUS

 装置には、新しく開発した犬の足裏にある肉球から心電図データを取得できる特殊な電極を使用。犬の体を横向きに倒して電極を取り付けることなく、心電を測定できる。

 取得した心電図データは、疾患情報と心電図データに基づく診断を学習済みのAIにより判定する。心臓に異常がある可能性の解析と心拍数の測定が可能だ。測定にかかる時間は1分程度で、検査結果は4段階で表示される。

 HACARUSとDSファーマアニマルヘルスは2018年から連携を深め、動物の肉球から心電図データを取得、可視化するシステムを開発してきた。なお、今回公募するモニターの測定対象は、犬に限定している。

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