「Webへの抵抗感なし」の町工場が生んだ逆転の一手製造マネジメント メルマガ 編集後記

Web戦略の構築が中小製造業にも求められる時代のようです

» 2021年06月29日 12時00分 公開
[池谷翼MONOist]

 この記事は、2021年6月29日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


 もはや言うまでもないことではありますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、業種や企業規模を問わず多くの企業に経済的な影響を与え続けています。ただ、やはりどうしても規模の小さな企業のほうが経済的打撃を受けやすい傾向にはあるようです。中小企業庁が発行する2021年版「中小企業白書」でも、コロナ禍のように売上高が減少する経済的局面では、コスト構造の観点から、大企業より中小規模の企業がマイナス影響を大きく受ける可能性を指摘しています。

 コスト構造という企業内部の課題とは別に、大企業を中心としたリモートワークの普及など、対面での商談を中止する動きも中小企業には逆風となっています。一方で、こうしたコロナ禍による社会変化で業績低迷となったものの、独自の取り組みで立ち直りつつある企業も存在します。その1社が、神奈川県横浜市で金型製造を手掛ける町工場の大高製作所(※)です。同社は対面での商談が困難になったことなどで2020年3月の売り上げがゼロになりましたが、新たに開発した首掛けフェイスシールド「レイヤード」のヒットで挽回の糸口をつかみました。

※正式には「高」は口の部分が目のはしご高

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