シャツ型センサーによる暑熱環境下での体調不良予兆検知サービスを開始ウェアラブルニュース

NTTテクノクロスは、シャツ型センサーにより、暑熱環境下での体調不良の予兆を検知する「hitoe暑さ対策サービス for Cloud」を発売する。予兆がある場合は、スマートフォンを介してシャツ型センサーの着用者に休憩を促す。

» 2021年06月30日 08時00分 公開
[MONOist]

 NTTテクノクロスは2021年6月15日、シャツ型センサーにより、暑熱環境下での体調不良の予兆を検知する「hitoe暑さ対策サービス for Cloud」を同年7月1日より販売すると発表した。

 同サービスでは、NTTテクノクロスの小型センサー「TX02」と専用アプリケーションを使用。これらに加え、東レとゴールドウインが提供する機能性素材「hitoe」を活用した専用ウェアを用いる。

 TX02と専用ウェアを用いたシャツ型センサーから暑さに関するデータを収集し、着用者の体調不良の予兆を検知する。予兆が見られる場合は、スマートフォン上のアプリケーションでシャツ型センサーの着用者に休憩を促すなどの対策が取れる。

キャプション 「hitoe暑さ対策サービス for Cloud」で用いるシャツ型センサー(クリックで拡大) 出典:NTTテクノクロス

 専用アプリケーションには、心拍数や衣服内温度、湿度から体内温度変動を推定する技術を採用。これはNTT研究所などが確立した独自技術で、個人の周辺環境や衣服、活動状態を踏まえて体内温度変動を推定し、活動を中断せずに体内温度の上昇を検知できる。

 また、シャツ型センサー着用者の体内温度変動や休憩目安時間などをクラウド上でリアルタイムに管理できる。遠隔のモニターから、最大約150人について確認できるため、管理者は見回り時間の削減や危険発生時の迅速な対応が可能となる。

キャプション 「hitoe暑さ対策サービス for Cloud」での遠隔管理のイメージ(クリックで拡大) 出典:NTTテクノクロス

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