IoTプラットフォームを活用し、ガスボンベ残圧の遠隔監視システムを開発製造IT導入事例

インターネットイニシアティブの「IIJ産業IoTセキュアリモートマネジメント」が、創販が開発した「ボンベ残圧監視システム」のIoTプラットフォームとして採用された。

» 2021年07月07日 14時00分 公開
[MONOist]

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2021年6月28日、同社の「IIJ産業IoTセキュアリモートマネジメント」が、創販が開発した「ボンベ残圧監視システム」のIoT(モノのインターネット)プラットフォームとして採用されたと発表した。

 プラントや工場の計装エンジニアリングを手掛ける創販は、千葉県内の約10拠点にある業務用ガスボンベを定期的に巡回点検してガス残量を計測している。この点検によってガス切れを防止してきたが、産業用機器の動力源となるガスの残量をリアルタイムに監視できないことや、巡回の移動時間や点検作業の負荷が課題となっていた。

 これらを解決するため、産業用ガスボンベの残圧を遠隔監視する、ボンベ残圧監視システムの開発に着手した。同システムのIoTプラットフォームとして、IIJ産業IoTセキュアリモートマネジメントを採用した。

 同システムでは、ガスボンベのセンサーから取得した残圧データを、IIJモバイルサービスを使った閉域ネットワーク経由でクラウド上のIoTプラットフォームに送出する。計測担当者は、遠隔地の各拠点のガス残量をPCやスマートフォンから確認できる。あらかじめ設定したしきい値を下回った場合は、メールでアラートを送信する。

キャプション システムのイメージ図(クリックで拡大) 出典:IIJ

 IIJは今回、ボンベへのセンサー取り付け、データ送信用のSIM内蔵ゲートウェイ機器、IoTプラットフォーム内のデータの可視化までを一括して提供した。モバイル通信のため回線工事が不要で、またIoTプラットフォームをクラウドで提供することから、3カ月という短納期でのシステム構築を実現した。

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